Time WarnerのAOL部門がAOL.com電子メールアカウントの取得などを含むサービス使用料の撤廃を検討している、と情報筋が米国時間7月6日に述べた。その目的は、顧客が別のインターネットサービスプロバイダー(ISP)に切り換えたとしても、AOLのサービスを使用し続けるようにするためと見られている。
この戦略に関しては数カ月前から協議されており、現在は詰めの段階に入っていると匿名の情報筋は明かす。
最初にこの匿名情報を引用してニュースを報じたThe Wall Street Journalによると、AOLの最高経営責任者(CEO)Jonathan Miller氏は先週、ニューヨークでTime Warnerの最高幹部にこの計画を提示したという。
AOLはここ数年、会員のサービス解約が相次いでいる。同社の会員数が2002年9月から30%近く減少したのに対し、GoogleやYahooの広告収入は急増していた。
AOLの2006年第1四半期の売上高は、今なお同社の屋台骨である米国の会員収入が13%減となったため、前年同期比7%減だった。しかし広告収入は前年同期比26%増となっている。
2005年夏、AOLは同社のAOL.comサイトを刷新し、以前は有料会員のみが利用できたコンテンツを全てのウェブユーザーに無料で提供するようになった。
現在、ISPとしてAOLを利用しているか否かによって月額14.95〜25.90ドル支払っているAOLの会員は、ブラウザ、ビデオプレーヤー、ツールバー、AOL.comの電子メールアドレスなどのアプリケーションを同梱しているAOLデスクトップソフトウェアを利用できる。またそれとは別に、AOLはWebベースのAIM.com電子メールサービスも無料で提供している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」