セイコーエプソンは7月4日、CCDセンサーを内蔵した薄型設計のカラリオスキャナ新モデル3機種を、7月上旬より順次発売すると発表した。
今回カラリオスキャナの新製品として発表されたのは、オートフィルムローダを搭載した4800dpiの「GT-F700」、フィルムスキャンを標準装備した3200dpiの「GT-F650」、3200dpiのエントリーモデル「GT-S600」の3機種。いずれもオンチップマイクロレンズ付きの高密度6ラインカラーCCD「α-Hyper CCD II」を採用しており、48bit(RGB各色16bit)の入出力で高画質スキャニングが可能だ。また、CCD方式ながらCIS方式に迫る薄型設計に加え、使い勝手を重視した横開きの採用、原稿カバーを180度フルオープンできる新開発ヒンジなども特徴といえる。
スキャナドライバ「EPSON Scan」についても機能を強化。新機能として、逆光のフィルムや紙焼き写真を明度や彩度、カラーバランスまで考慮して自然な色調に補正する「逆光補正」が追加された。新開発の補正アルゴリズムを用いた「ホコリ除去」機能は検知や解析の精度が向上したほか、反射原稿にも対応している。
さらに、色あせたフィルムや紙焼き写真を撮影時に近い色調に自動補正する「退色復元」、PDFファイルにOCR結果のテキストデータを埋め込むことで保存後のキーワード検索を可能にする「テキスト付きPDF」出力なども備えている。
価格はオープン価格で、発売時期はGT-F700が8月10日、GT-F650およびGT-S600が7月13日。なお、新商品の販売台数はカラリオスキャナシリーズ全体で、今後1年間に15万台を予定している。
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