「常識こそ最善の防衛策」:米国でノートPCの盗難事件が増加

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)2006年07月03日 20時21分

 もし、あなたのノートPCが盗まれたら、このデータを思い出して欲しい。盗まれたPCの97%は戻って来ない。

 5月に米国復員軍人省(Department of Veterans Affairs:VA)の職員宅から盗まれたノートPCが今週、無事に回収されたが、そのように盗難に遭ったPCが戻ってくるケースは極めて異例であることが、上記のFBIの統計を明確に裏付けている。VAの職員宅から盗まれたPCには2600万人以上の米国の退役軍人の機密性の高い詳細な個人情報が含まれていたことから、FBIは同PCの発見を最優先事項に掲げていた。

 しかし、通常の人々が同様にノートPCを紛失した場合、ID窃盗の被害に遭うリスクは同じであっても、VA職員のケースと同じ結果は期待できない。専門家によると、ノートPCを盗まれたり、どこかに置き忘れてしまった後の悩みを幾分解消する単純な方法が2、3はあるという。しかし、真の解決策は、「PCを盗まれない」ことに尽きる。

 調査会社Enterprise Strategy GroupのアナリストJon Oltsik氏は、「常識こそ最善の防衛策」と語る。つまり、車内の目に付きやすい場所にノートPCを放置したり、空港や会議場などの公共の場でPCから目を離してはいけないということだ。

 しかし、ノートの盗難や紛失は日常よくあることだ。コンピュータ専門の保険を販売しているSafeware Insuranceによると、2003年に発生したノートPCの盗難件数は60万件以上だったという。またAbsolute Softwareによると、2005年にはノートPCの盗難件数がおよそ75万件に増加したという。Absoluteは、紛失や盗難の被害に遭ったノートPCを取り戻すためのツールのメーカーだ。

 Absoluteのマーケティング担当バイスプレジデント、Ben Haidri氏は、「ノートPCの急増が、全体的な盗難件数を押し上げている」と指摘する。

 ハードメーカーの米Kensingtonなどが販売しているノート用の鎖やロックは、ノートの紛失防止に役立つ。無論、これらの対策は抑止力にしかならない。泥棒がその気になれば、これらの対策などいとも簡単に回避できてしまう。

 「消費者が実行可能な最も単純な対策の1つは、ノートを絶対に自動車の後部座席に置かないことだ」とHaidri氏は語る。

 サンフランシスコ警察によると、最近、無線インターネットアクセスサービスを提供する場所でノートの盗難事件が多発しているという。2005年には、同市内でノートの盗難事件が48件発生した。サンフランシスコの地元紙「San Francisco Chronicle」の4月のレポートによると、2006年の同市内のノートの盗難件数は70件を越すと見られ、3月時点ですでに18件発生しているという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

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