Web 2.0の挑戦者:だれもが「放送局」になれるPixPO

文:Emily Chang 翻訳校正:吉井美有2006年06月28日 08時00分

PixPOのAidan Henry氏とそのチームがメールでのインタビューに応じてくれた(2006年5月)。

PixPOはどのようなサービスを提供するWebアプリケーションですか。

PixPOは、個人の所有するビデオや写真、音楽などのメディアファイルを自分のPCから「放送」するための究極のツールです。アップロードやコード変換を行う必要はまったくありません。これまではインターネットに1、2本以上の映像を載せようとするのは非常に面倒でした。それが今ではすべてのメディアファイルをPixPOに放り込み、ボタンを1つ押すだけ。これだけで、タグやRSSなどの機能を備えた自分のビデオ(メディア)ポータルが出来上がるのです。多数のビデオクリップを公開したいと考えている人にとって、飛びぬけて簡単でとても役立つツールです。

このプロジェクトを始めたきっかけは何ですか。

自分たちの経験を世界中に発信する人たちを支援しようという強い気持ちからこのプロジェクトを始めました。この当初の目的が、映像、写真、音声の分野へと除々に広がっていったのです。 UGC(User Generated Contents、ユーザー生成コンテンツ)の急増と「常時接続」ユーザーの増加も大きなチャンスとなりました。

PixPOの運用や拡張にどのくらいの時間を割いているのですか。本業はお持ちですか。

これはフルタイムの仕事です。チームメンバーはそれぞれ最低週40時間以上働いています。

スタッフは何人くらいいるのですか。また、あなたの経歴をお聞かせください。

現在は20名ほどのチームメンバーがいます。経歴は非常に多岐にわたります。技術面では、ソフトウェア開発者、サーバやITの専門家、ウェブ開発者などがいます。事業面ではマーケティング部、事業開発部があり、経営陣がいます。

あなたの設計哲学は何ですか。

第一に、最高の技術を用いて完全な機能を備えた製品を開発することです。次に、エンドユーザーが理解するだけでなくその機能を最大限活用できるようなユーザビリティと機能性を確保することです。

サイトでは現在どのようなテクノロジを使用しているのですか。

PtoP技術から生まれた「peer2web (P2W)」という手法を採用しています。P2Wを、ある非常に素晴らしいキャッシング、ルーティング、ストリーミング、最適化の技術と組み合わせて使っています。

ユーザーやコミュニティから最も多くリクエストを受ける機能は何ですか。

こうしている間にも、われわれはユーザーが自分のコンテンツやチャネルを販売できるような商用システムの開発を進めています。コミュニティ志向の仕組みも開発中です。例えば「edge of network」の検索機能、コメント、レーティング、パーソナライズ可能なテンプレートなどです。

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