トランスコスモスは6月20日、PtoPコンテンツ配信プラットフォーム開発を手がけるグリッド・ソリューションズに40%出資したと発表した。トランスコスモスとそのグループ会社Jストリーム、グリッド・ソリューションズの3社で、商用PtoPコンテンツ配信サービスを拡大展開する。
グリッド・ソリューションズは、インターネットマーケティングを手がけるエルゴ・ブレインズのグループ会社として1月に設立。BitTorrentを参考に開発した「GridDeliveryシステム」を用いて、商用PtoPコンテンツ配信サービスを提供する。同サービスでは、サーバが配信したファイルをユーザー側のクライアントソフトが保持し、PtoPネットワークを通じて自動的にほかのユーザーへ再配信する。
トランスコスモスは、国内でのブローバンドサービスの普及にともなって、大容量の動画コンテンツなどを視聴するユーザーが増加すると予測。グリッド・ソリューションズへの出資により、配信サーバや回線などのインフラの負担が少ないPtoPコンテンツ配信サービスを強化する。
今後は、トランスコスモスとJストリームが、企業向けにGridDeliveryシステムを販売する。グリッド・ソリューションズは、Jストリームの技術協力を得てコンテンツ配信ASPサービスを提供する予定。またトランスコスモスのグループ会社で、映画コンテンツ配信サービスを手がけるCinemaNow JapanがGridDeliveryシステムを採用する。このほか消費者作成メディア(CGM)への導入も検討していく。
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