カカクコム、試練乗り越え高成長路線に復帰

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 IT・ネット関連銘柄の大半が依然として軟調な推移を続けているなかで、日本最大級の価格比較サイト「価格.com」を展開するカカクコムの株価が反転上昇の動きを鮮明にしてきた。2006年の大発会(1月4日)に59万8000円の年初来高値をつけて以降、1月半ばのライブドアショックの後遺症による連動安などにより、下落トレンドを強いられ5月18日には35万6000円の安値をつけた。しかし、その後は今2007年3月期の好業績予想や前2006年3月期配当の増配などが徐々に好感され、株価も反転し株価40万円台を回復してきている。

 同社が5月16日に発表した2006年3月期の連結決算は、売上高29億2100万円(前々期比36.6%増)、営業利益7億7900万円(同4.5%減)、経常利益7億8000万円(同1.3%減)、純利益4億1700万円(同12.8%減)と大幅増収ながら、小幅な減益を強いられた。小幅ながらも減益を強いられたのは、昨年5月に発生した不正アクセス問題に関連して、全面的なウェブサイト閉鎖を余儀なくされ、集客サポート売上、広告売上、販売サポート売上がほぼ1カ月間のサービス停止となり、一時的に売上高が大幅に減少したことによる。また、一時的な復旧費用として4100万円が計上されるなどの予想外の経費負担もマイナス要因となった。

 この2006年3月期の売上高を部門別に見ると、集客サポート業務では、ペットカテゴリーやベビーカテゴリーの新設などによる出店店舗の増加や、今年3月からスタートした課金方式の変更(従来の固定料金制からクリック課金への料金体系の変更)などにより、出店料収入が順調な伸びをみせ、登録店舗からの成果報酬による手数料収入も順調な増加となり、この部門の売上高は3億8000万円(前々期比36.9%増)となった。

 さらに、広告業務では、登録店舗からの広告出稿に加え、パソコンメーカー・家電メーカーなどを中心としてクライアントからの広告出稿が順調に推移した。さらに、商品のレビュー企画などコンテンツ連動による新企画・提案営業を進めるなどの施策も奏功して新クライアントも順調な増加をみせ、この部門の売上高は7億8700万円(前々期比45.1%増)となった。

 また、販売サポート業務は、通信関連でFTTH、ADSLなどブロードバンド加入者数の増加などにより、同社経由の加入者数が順調な伸びをみせ、さらにパソコンメーカーなどのインターネット販売サイトへの誘導も堅調な推移をみせ、この部門の売上高は10億5600万円(前々期比20.8%増)となった。

 今期の2007年3月期の連結業績について同社では、課金システムのクリック制への移行の本格寄与に伴う売上高の大幅な増加や、利用者の順調な回復(不正アクセスに伴い昨年5月には一時450万人にまで落ち込んだ利用者数が、今年3月末には約800万人にまで回復)、さらにウェブサイトのリニューアル効果などにより大幅な増収、増益を見込んでいる。

 具体的には、売上高50億円(前期比71%増)、経常利益16億円(同2.1倍)、純利益9億円(2.2倍)と大幅な増収増益を見込んでおり、再び従来の高成長路線に復帰することになりそうだ。株価面でも、反転上昇トレンドを鮮明にしており、中期的には50万円台を目指す展開が十分期待できそうだ。

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