VAIO type Uは、重さ520gのWindows XP対応PCだ。最近はタブレット仕様のOSを搭載するUltra Mobile PC(UMPC)が話題になっているが、type UはそれらのUMPC仕様ではなく通常のWindows XPが動作する。
type Uはスペックの点においても他のモバイルノートパソコンにひけを取らない。CPUはCore Solo U1300(1.06GHz)、チップセットはintel 945GMS Express、メモリはDDR2 512Mバイト、HDDはUltra ATA接続の1.8インチタイプの30Gバイト。これだけを見れば、VAIOで言えばtype Tに近いスペックだ。しかも、現在のtype TのCPUやチップセットは1世代前であるため、type Tよりちょうど1世代新しいモバイルパソコンということになる。
モバイル機として重要な重さは520gと、通常のノートPCに比べて半分以下と大幅に軽くなっており、1kgに近い重さの現在のUMPCよりもはるかに軽量である。
さらに、ノートPCと違って両手で握って使えるため、座って膝や台の上に載せなくても使用できる。駅や街角でも、すぐにパソコンで何かをする必要があるビジネスパーソンにとっては、立ったまま使えるため、非常に使えるパソコンだ。
その上、通常のWindows XPを搭載するため、使い慣れたWindows向けのアプリケーションを操作性そのままに使うことができる。バッテリー駆動も3.5時間と必要にして十分。さらに長い駆動時間が必要なら、大型のバッテリーもオプションで用意される。
無線LANもインテルの無線LANモジュールを搭載、IEEE 802.11a/b/gのすべてに対応し、11aで無線LANを構築してしまったユーザーでも導入に問題はない。
このtype Uの特長は、2004年に登場した旧type Uと同様、画面がタッチパネルになり、スタイラスペンで操作もできることだ。それに加え、ポインティングデバイスも内蔵する。
キーボードとスティックタイプのポインティングデバイスを装備しているため、スタイラスを使わなくても操作は可能だが、ポインティングデバイスでマウスカーソルを動かすよりも、ペンで思いのままに画面操作ができることもまた便利だ。
マウスも含め、ポインティングデバイスでは、動かした向きにカーソルが移動するいわば相対移動だ。一方、スタイラスでタッチすることは絶対移動。いまのマウスカーソルの場所を探し、動かしたい方向を見極めてマウスやスティックを動かすことに対して、直接タッチしたいところにをタッチする。
これは、type Uの4.5インチと小さい画面でのマウスカーソル移動に役立つ。この小ささゆえにマウスなどの操作では、カーソルを見失ったり、屋外で使用時には光の加減でマウスカーソルが見にくい場合もある。画面をタッチする操作方法では、いまのマウスカーソルの位置を探す手間がないことが大きく便利だ。
また、スタイラスペンを使い、画面にさっと走り書きのメモを残すこともできる。これはまさに紙のノート感覚だ。
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