NikeがiPodと「話せる」ようになった。
Apple Computerの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏とNikeのCEOであるMark Parker氏は米国時間5月23日、センサーおよび受信機が装着された新しいランニングシューズ「Nike+ Air Zoom Moire」と「iPod Nano」を接続し、リアルタイムでランニングのデータを集めたり、ジョギング走者の進歩をチェックしたりすることが可能な新製品を発表した。
「Nike+iPod Sport Kit」と呼ばれる同製品は、3カ月以内にApple Storeで販売が始まり、価格は29ドルになる予定だ。
Appleの発表した声明には、「走行時間や距離、消費カロリー、速度などの情報をiPodに保管し、画面上で参照できる」と記されていた。これらの情報は、走行中はiPodのヘッドフォンを通じて聞くことも可能だ。
ジョギング走者は、7月13日に発売される「The Nike+ Experience」ソフトウェアを用いて、iPod Nanoにトレーニングの内容をプログラムできるという。走っている間は、走者のトレーニングの達成状況が、女性の声で案内される。トレーニング終了後、iPodとコンピュータのデータが同期化され、進捗状態が図示される仕組みだ。
今回の発表は、ニューヨークで開催されたイベントで行われた。イベントには、ツール・ド・フランスのチャンピオンで、現在は初めて参加するニューヨークシティマラソンのためにトレーニングしているという、Lance Armstrong氏も登場した。
Armstrong氏は、「健康のためにジョギングをしている人でも、より本格的に走っているアスリートでも、走行時間および距離、消費カロリーなどの情報を一括して把握できるようになれば、トレーニングはまったく異なる次元のものへ進化するだろう」と述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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