ビジネススクール発のSNS「Any」--コンテンツを外部に公開し集客力を強化

岩本有平(編集部)2006年05月08日 23時27分

 大学発のベンチャー企業であるAny(エニー)は、モバイル向けソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Any(エニー)」の提供を開始した。

 Anyはネットマイル創業者の1人である畑野仁一氏が、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)の学生たちと共同で設立した企業だ。畑野氏がKBSで講師を担当した際、授業で発表された新規事業プランを元にしている。代表取締役社長に畑野氏が就任するほか、事業プラン発案者の学生やKBSのOBらが取締役を務める。

 Anyは4月3日より、ベータ版のサービスを開始している。利用は無料で、一般のSNSのように既存ユーザーからの招待制をとっていないため、ユーザー登録をすれば自由に利用できる。

 現在はマイページ機能やコミュニティ機能、写真にタグを付けて共有できる機能を提供している。5月末には、携帯電話で取った動画をアップロードできる動画共有機能や、特定のユーザーに自分の友人関係を表示しないステルス機能、コミュニティ管理者が参加者に向けてメールマガジンを配信できる機能などを追加する。

 さらに7月にはPC版のサービスも提供する予定だ。PC版のサービス開始と同時に、ユーザーが非公開設定をしたコンテンツ以外の日記やコミュニティを一般のウェブ上で公開する「外部公開機能」を提供する。SNSの多くが既存ユーザーによる招待制を採用しており、サイト内の記事もユーザー以外には公開していないが、Anyではコンテンツを外部に公開するため、検索エンジンでコミュニティや日記の検索が可能だ。その結果、コミュニティに集まる口コミ情報を誰もが閲覧可能になり、ユーザーの集客や、広告売り上げの向上が期待できるという。また、9月以降にはポイントシステムの提供やAPIの公開も予定している。

 エニーは広告収入のほか、企業向けのSNSシステムパッケージ販売、オプション機能利用のためのユーザー課金、企業へ向けてのAny内コミュニティの販売などで収益を見込む。有料で販売するコミュニティでは、コミュニティの参加者に対してキャンペーン告知やアンケートの実施、メールマガジンの配信といった機能を提供する。

 そのため、サークルやファンクラブの公式コミュニティとして、企業の販促活動にも利用できる。「これはAnyが招待制を採用せず、登録すれば誰でも参加できるサービスだからこそできるビジネスモデル」と畑野氏は説明する。招待制を採用した場合、参加したくてもSNSに招待されたユーザーの集客しか期待できないためだ。

 モバイル向けのサービスから提供することについて、畑野氏は「今後、パケット料金の定額サービスが定着してくれば、モバイルによるSNSの利用頻度が増える。少しでも早くサービスを提供することで認知度を高めたい」と語る。PC版のサービスについては、多額のシステム投資が必要になるため、サービス開始前に第三者割当増資を実施する予定だ。

 エニーでは2007年3月までに80万ユーザーの獲得と売上高1億7000万円を目指す。サービス開始3年後の2009年3月にはユーザー数800万人、売上高50億円を見込む。

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