それはハーバード大学で始まった。それが一部の大学に広がり、後に全米の大学、そして高校へと広まった。
全米の学校キャンパスで成功を収めたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「Facebook」は先週、別のキャンパスにも門戸を開いた。それは「企業」のキャンパスである。
ハーバード大学生のMark Zuckerberg氏が2004年に始めたベンチャーFacebookは、利用者の口コミを利用するバイラルマーケティングという手法を用いて教育施設でのメンバー獲得に成功した。そして前回と同様に今回も、特定の10社の社員と1つの非営利団体(NPO)の職員のみに、それぞれの企業(.com)と団体(.org)のアドレスを使ってFacebookのメンバーになることを認めている(これまでは「.edu」アドレスを持つ場合にのみメンバーになれた)。
FacebookのNetwork Listingのページによると、入会を認められた企業は、Accenture、Amazon.com、Apple Computer、Electronic Arts、Gap、Intel、Intuit、Microsoft、PepsiCo、PricewaterhouseCoopers、Teach For Americaなどである。
Facebookのマーケティング担当ディレクターMelanie Deitch氏は電話インタビューで「(選ばれた)企業に何も秘密はない」と語った。「さまざまな業界と地域を代表するメンバーが欲しかった。多様性を求めた」(Deitch氏)
Deitch氏は、多くの新しい企業が5月2日にはFacebookネットワークに加わる予定だと付け加えたが、その数は明らかにしなかった。現在の「試験的な」リストが、ユーザーがFacebookに提供した2つ目の電子メールアドレスを元にして一部作られているが、それは、「おそらく職場(のアドレス)だろうと判断した」からだとDeitch氏は言う。
Deitch氏によると、Facebookに最も多く寄せられるユーザーからの要望は、職場の友人など、ネットワーク外からも人を招待できるようにすることだという。2005年に大学4年生だったFacebookユーザーのうち「45%が毎日サイトにアクセスしている」という。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」