それでも絶対に確実な解決策はない。Beebe氏は、校内の少数の男子生徒が自由時間にオンラインゲームで遊んでいると言う。時には生徒のほうから、URLを誤って入力すると望ましくないサイトが開かれるといった話を教えてくれることもあると、同氏は述べている。
学校のPCを使う子供たちの間で、さらに人気が高いのは、Proxify、Guardster.com、Proxy.orgといったウェブプロキシサイト経由で、禁止されたサイトにアクセスすることで、こうしたプロキシサイトが数多く存在すると、フィルタリング会社の関係者は指摘する。
Lightspeed SystemsのKevin Sanders氏(シニアソフトウェアエンジニア)によれば、同社では学校関係のクライアントのために、多数の禁止サイトの情報を含むマスターデータベースを管理しているが、そのなかでこれらのプロキシサイトをターゲットにしていると言う。Lightspeedは「Total Traffic Control」というコンテンツフィルタリングシステムを開発している。
プロキシにはさらに厄介な可能性もある。
「はるかに対応が難しいのは、生徒が家庭で使うコンピュータでソフトウェアをダウンロードする場合だ。この場合に(コンテンツにアクセスするために)CGIスクリプトが使われていると、われわれの製品はそれを既知のドメインとして認識しない。トラフィックが家庭のPCしか経由しないからだ」と、Sanders氏は述べている。
Freeproxyのようなウェブサイトは、アクセスする人々に「Hidemyass.com」など多くの無料のダウンロード可能なアプリケーションを掲示している。これは生徒たちが身を隠してコンテンツフィルタを迂回することを可能とするもの。ティーンエージャーのブログのなかにも、子供たちに学校のフィルタを回避するためのプロキシが紹介しているものがある。
この問題にどう対応すればいいのだろうか。「われわれは、未知のサイトに対するリクエストをすべて遮断している」とSanders氏はいう。Lightspeedの管理するデータベースには、「ニュース」「アダルト」「暴力」などのカテゴリに分類される約200万サイトが登録されている。同社の製品を使用する顧客は、「ニュース」や「教育」などの認められたサイトだけに子供がアクセスできるように、制限をかけることが可能だ。Sandersの場合、未知のサイトはすべて禁止にしている。
「われわれは、まもなく新しい機能を追加する。これを使えば、CGIを利用したプロキシを動的に検知し、セッションを遮断して、ネットワーク管理者に通知を送ることも可能になる」(Sanders氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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