ロシアの大学生チームがプログラミングの大会で見事優勝した。
米計算機学会(ACM)が主催する2006年度の国際大学対抗プログラミングコンテスト(AMC-ICPC)は、サラトフ国立大学が優勝したほか、上位10校中4校をロシアの大学が占めた。
上位10チーム中7チームは欧州で、米国の大学では唯一、MITが10問中5問を14時間未満で解決して8位に入賞した。
米国の成績がふるわなかったことで、米国のコンピュータプログラマがこと才能に関しては他国に後れを取っているのでは、との新たな議論が巻き起こるきっかけになるかもしれない。
毎年開催され、2006年で第30回目を迎えたAMC-ICPCの決勝はテキサス州で開催された。10問の複雑な問題が出題され、これを出場者が与えられた時間内にコンピュータプログラミングを使って解く。
これらの10問の問題では、データ解凍から折り紙まで、さまざまなソフトウェアの開発がプログラマに要求される。なかには、具体的な素材と仕様の物理的特性による制限を考慮して構造的に適切な彫刻をデザインする、という問題もあった。また、具体的な軸速とギア類を与えられた上で分針と時針のある時計を組み立てる方法を説明するプログラムを書く問題もあった。
優勝者は、まず所定時間内に解決した問題数で絞り、そのなかから所要時間で順位を決定した。サラトフ国立大学チームは、15時間をやや上回る時間内に10問中6問を完成させた。
サラトフ国立大学チームの各メンバーには、1万ドルの奨学金や、スポンサーのIBMからコンピュータ機器が贈られたほか、履歴書に権威ある世界一のタイトルを書き込める栄誉も与えられた。
上位10校はロシアと米国のほか、ポーランドのヤギェウォ大学が2位、同ワルシャワ大学が7位で、オランダのチームが4位、中国のチームが5位に入った。
米国のもう1つの大学、カリフォルニア工科大学は、回答数わずか2問の成績でその他39校とともに15位に入った。米国から参加したそのほかの大学は決勝進出のみで成績は付かなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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