いわゆるデスクトップ検索ソフトと呼ばれるジャンルに分類されるのがジャストシステムのConceptSearch /R.2だ。これはジャストシステムのエンタープライズ向けの検索エンジン「ConceptBase」と同じエンジンを使っているもので、いわば自身のパソコンの「マイ検索サイト」のようなものだ。
まず、はじめに言っておくとデスクトップの検索とは、デスクトップに置いてあるファイルだけが対象ではなく、自分のパソコンすべてのファイルが対象となる。検索といってもWindowsで使われる「検索」がファイル名などに限られることに対し、ファイルの中身の内容まで検索することができるのだ。さらに、このConceptSearch /R.2では対応メールソフトのメールの内容やその添付ファイルまで検索対象となる。
検索の方法も「自然文検索」となっており、キーワードに厳格に一致したものを抜き出すのではなく、入力した文章に対して関連したものを抜き出す方式だ。どちらかというと、仕事で必要なフレーズを入力、あいまいさを生かして関連の文書などをすべて抜き出してくれることが機能のイメージだ。
この機能はひとことで言ってしまえば“検索サイト”の機能とも言える。つまり、ConceptSerchを導入することで、自分のPC内のマイ検索サイトを構築できると言ってもよいだろう。
検索ソフトというと、単にすべてのファイルの中身を広げ、その中からキーワードに一致したものを抜き出せばよいと考えがちだが、それだけではない。
このConceptSearch /R.2は自然文検索となっており、あいまいな文章を検索キーワードとし、その中から関連した文書を抜き出す機能を持つ。たとえば、「転職情報が欲しい」と入力すれば、“転職”“情報”“欲しい”といったものを多く含むものを筆頭に、“情報”や“職”などを含んだものまで表示する。
もちろん、この順位は一致度の高いものから表示してくれるので、順位が下のものについては希望の情報が少ない可能性もあるが、順位の高いものから見ていけば、希望の情報に当たる可能性が高いというわけである。
この自然文検索を実現するためには、ソフトウェアが日本語をしっかりと理解し、単語や文章を細かく区切って理解する必要がある。この点、一太郎やATOKで長年の実績を持つジャストシステムであるだけに期待できる。
また、何も無理に自然文を入力する必要もない。たとえば特定のキーワードを入れれば、その登場回数が多い順に表示することになる。このあたりは検索エンジンの使い方と同じと言えよう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境