小説「Microserfs」でMicrosoftで働く若者の暮らしを題材に1990年代の風潮を描いたカナダ人作家Douglas Coupland氏が、今度は「Xbox世代」に焦点をあてた新作を発表する。
同氏の新作「JPod」は、米国では5月15日、英国では6月5日にそれぞれ発売される予定だが、同書のプロモーションサイトによると、この作品はGoogle時代を舞台にした「Microserfs」の続編にあたるものだという。
「名字が「J」で始まるEthan Jarlewskiと5人の仲間は、JPodのなかに官僚的に置き去りにされている。JPodは、バンクーバーにある巨大なゲーム開発会社の周縁部にある忘れ去られた建物で、そこから脱出することは不可能だ」と同サイトには記されている。
「Microserfs」には、Microsoftで働く主人公らがワシントン州レッドモンドにある同社キャンパスの巨大で官僚的な社会から抜け出し、自分たちで会社を立ち上げようと悪戦苦闘する姿が描かれていた。それに対し、「JPod」は現代のIT業界で働く若者の生活を扱っており、主人公らは世界中で起こっている知的所有権の侵害や、間抜けなマーケティングスタッフの見当はずれな非難、中国の台頭、そして1990年代のハイテク業界が描いた壮大な夢の残骸などの問題に直面しながら、不確かな足取りで前へ進んでいく、という内容になるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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