PCメーカー各社がVista搭載PCのラインアップを計画する際に、これらの格付けがどの程度大きな要因になるのかは分からない。
CurrentAnalysisのアナリストSam Bhavnani氏によると、この格付けシステムが簡単に理解できるものであれば、コンピュータメーカーにとっては、これがマシンの性能を売り込むための新たな手段になるという。
「PCメーカーにとっては、自社のシステムを『良い』『優れている』『最高』に分けて宣伝するほうが簡単だ」とBhavnani氏は言う。そして、PCの購入を考えている顧客が、メモリやハードディスクなどのパーツを自分で比較しなくても済むようになる。
Hewlett-Packard(HP)の関係者は、「ユーザーのために技術を簡略化するものは、どのようなものでも良いことであり、言うまでもなく、そのようなものを用意することが目標だ」と語り、このシステムの背景にある考え方を称賛している。
しかしHPによると、この格付けを同社がPCの宣伝/販売にどのように活用していくかはまだ分からないという。
Microsoftはもう1つ別のツールも用意している。現在「Windows Upgrade Advisor」と呼ばれているこのツールは、PCを調べ、Vistaの動作を向上させるためにはそのマシンのパフォーマンスをどう強化すればいいかについてアドバイスを行うというものだ。このツールは、メモリの追加やグラフィックカードの高性能化などを奨めてくる可能性が最も高いと、MicrosoftのDave Block氏(Windows Vista部門シニア製品マネージャ)は述べている。
「これらは、もっとも重要でもっとも簡単に解決できる事柄だ」と同氏はIntel Developer Forumでのプレゼンテーション後に行われたインタビューのなかで述べていた。
Vistaの発売は数カ月後に迫っているが、Micosoftはまだそれを動作させるのにどんなハードウェアが必要になるかについて、具体的な情報をあまり明らかにしていない。いまのところは、512Mバイトのメモリ、Vista専用ドライバーが付属するグラフィックカード、それに比較的新しいプロセッサがあれば動くと同社は示唆している。
アナリストらは、Vistaのベーシック以外のシステムでは、いずれも最低1Gバイトのメモリがおそらく必要で、ここ2カ月ほどの間にPCを購入したユーザーはアップグレードする必要があるかも知れないと指摘している。
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