Novellは米国時間3月2日、第1四半期決算を発表し、売上高が5%減少したことを明らかにした。これを受け、同社の株価は、3日午前の取引で16%値を下げた。
Novellが2日に発表した第1四半期(1月31日締め)決算では、売上高が2億7400万ドルとなり、前年同期の2億9000万ドルから減少した。GAAPベースの純利益は200万ドル、1株あたり利益はゼロとなった。非GAAPベースでは、純利益は1800万ドル、1株あたり利益は4セントという。
Novellの株価は、3日午前の取引で1ドル49セント(16%)下がって、8ドル4セントとなった。
First AlbanyのアナリストであるMark Murphyは、Linux最大手のRed Hatを相手に、Novellが市場シェアを失っていることを示唆するものだと、今回の業績結果を分析している。以前からの継続事業であるNetWare事業も縮小している。Murphyは、同社の株を「Neutral」から「Underperform」に格下げした。
「NovellのLinux分野の売上高は、年間22%増で1040万ドルに達した。一方、Red Hatは、直近の四半期で見ると、44%増で7300万ドルとなっている。つまり、Red Hatは、Novellと比較して、およそ7倍の売上高を持ち、2倍の速さで成長していることになる」とMurphyは3日のレポートに書いている。「また、NetWare Open Enterprise Server(OES)の売上高は、前年同期比で11%減少している。つまり、OES製品戦略は、NetWareの売上減少を期待通りに食い止められていないことになる」(Murphy)
一方、Credit Suisse First BostonのアナリストであるJason Maynardは、それほど悲観的ではない。「Linuxには確固とした市場チャンスがあり、Novellは最終的に、成長するLinux事業において何らかの成果を上げるだろう」(Maynard)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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