サン幹部:「磁気テープによるバックアップは今後しばらく続く」

文:Renai LeMay(ZDNet Australia)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年02月22日 16時30分

 磁気テープによってデータが保存されるようになって、おそらく半世紀以上が経過した。しかし、システム管理者は当面の間これを使い続けるほかないだろうと、Sun Microsystemsのストレージ部門幹部が語った。

 「磁気テープの使用は今後しばらく続くだろう」とSunのData Management Group担当のバイスプレジデントRandy Kearnsは言う。これは、磁気テープを専門に扱うベンダーStorageTekの41億ドル規模の買収を受けての発言だ。

 一方で、この旧式のメディアの使われ方には変化が見られると、Kearnsは言う。そもそも磁気テープはサーバに保存されたデータのバックアップに利用されてきた。

 使われ方が変化していることの背景には、政府の規制がある。企業は現在、自社データを短期間または長期間保存することを求める規制への対応を迫られているのだ。

 「顧客はバックアップの方法を変えてきている」とKearnsは言う。

 「磁気テープは最も好ましいバックアップメディアにはならないが、長期保存用メディアとしては最適だ。アーカイブになるし、決して再現できない過去のデータを次世代に残すことができる」(Kearns)

 同氏の説明によると、顧客は日常のバックアップにはハードディスクを使い始めているようだ。パートナーや顧客、スタッフとの会議に出席するため、米国からメルボルンに出向いていた同氏はZDNet Australiaの取材に応じ「バックアップにはテープを使うものと、これまでは考えられてきたが、ほかの技術へと考えが移りつつある。例として、ディスクからディスクへのコピーや、データ保護ツールなどが挙げられる」と述べた。

 バックアップメディアとしてディスクを採用する動きは、「購入しやすい価格のディスク」としてSATA(シリアルATA)ドライブが登場した約2年前に始まっていた、と同氏は言う。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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