Googleは米国時間2月21日、デスクトップ検索アプリケーション「Google Desktop 3 for Enterprise」のベータ版を公開した。同社では、セキュリティ上のリスクを懸念する企業に対してこのバージョンの利用を勧めている。
この企業向けバージョンには、先週公開された個人向けのものに搭載されていたすべての機能が含まれているほか、ネットワーク管理者が「Search Across Computer」などの機能を無効にすることも可能になっている。この機能は、複数のコンピュータにデータのコピーを保存するというもので、デフォルトでは無効に設定されている。
Search Across Computerの機能を有効にすると、データがGoogleのサーバに転送されて、そこに最長1カ月間保存されることから、電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation、EFF)などのプライバシー擁護団体や、企業のネットワーク管理者らは、個人情報の流出につながりかねないとして、この機能への懸念を表明していた。
市場調査会社Gartnerは、同機能を「受け入れがたいセキュリティリスク」と呼び、企業各社に対してこれを無効にするように警告していた。Googleの欧州オフィスに務める関係者も、この機能が一部の企業にとってはリスクであると認めている。
Googleは、同社の企業向けウェブサイトで公開しているブログのなかに、「この問題について、Googleは2つの側面からアプローチしている。まず、Desktopチームは、ユーザーのデータやプライバシーを保護するためにあらゆる工夫を凝らした。さらに、われわれEnterpriseチームは、企業内のデータには何ものにも代え難い価値があることを理解している。企業はデータをたやすく外部に持ち出そうとはしないことを、われわれは承知している。こうした企業には、Google Desktop 3 for Enterprise(ベータ)の利用をお勧めしたい」と書き込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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