NASAシステム侵入事件、英裁判所が被告引渡を拒否--米軍法下での起訴を懸念

文:Graeme Wearden(ZDNet UK)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年02月17日 17時46分

 NASAや米軍のコンピュータシステムに侵入した罪に問われている英国人Gary McKinnonは、米国が同氏をテロリストとして扱わないと保証しない限り、裁判を受けるために米国に身柄が引き渡されることはないようだ。

 ボウ・ストリート下級裁判所で現地時間2月15日に開かれた審問で、McKinnonの弁護士は、同氏の身柄が米国当局によって無制限に拘留されてしまう恐れがあると主張した。McKinnonには、2001年2月から1年あまりのあいだに、米国政府の97台のコンピュータに不法アクセスし、70万ドル相当の損害を与えたという容疑がかけられている。

 McKinnonが2005年ZDNet UKに語ったところによると、同氏がこれらのコンピュータにアクセスしたのは、米国が地球外生物を見つけたことを示す証拠を探していたためだという。同氏は自分が重大な損害を引き起こしたという疑いを否定した。

 被告側弁護士は法廷で、米国が、テロ犯罪の容疑者を軍法下で裁くことを認めた「military order No. 1」の下でMcKinnonを裁く可能性があると述べた。

 この裁判を担当しているNicholas Evans地裁判事は、米国の政府高官がMcKinnonを軍法下で起訴しないことを保証しない限り、身柄引渡要求を拒否するという裁定を下した。

 GuardianによるとEvans判事は「McKinnonがそのような危険にさらされないことを、法廷に納得させればよいだけのことだ。逆にそれができなければ問題だ」と述べたという。

 次回の公判は3月14日に再開される予定だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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