Microsoftが、「Windows XP Service Pack 2」のUSB 2.0ドライバに不具合が存在することを認めた。USB 2.0ドライバを介して周辺機器を利用すると、ノートPCが予測を上回る速度でバッテリを消費してしまうという。
この問題は、2週間前にTom's Hardware Guideというサイトで明らかにされた。この不具合は、WindowsXP Service Pack 2が動作し、特定のIntel製品を搭載したノートPCに影響するという。問題の影響を受けるノートPCのUSB 2.0ポートにマウスやストレージキーなどの周辺機器を接続すると、通常の場合より早くバッテリが減ってしまうというのが、不具合の内容だ。問題の詳細が明らかになったことを受け、Intelは、原因が自社のプロセッサやチップセットにあるとの見方を否定した。Microsoftも、不具合の原因が自社にあることを、米国時間2月15日に初めて、CNET News.comに対して認めた。
Microsoftの広報担当が出した声明によれば、同社は2005年7月に「サポート技術情報(Knowledge Base)」として同問題を公開したが、これは、PCベンダーやパートナー企業だけに向けられたものだったという。同社はMicrosoft Knowledge Baseへの記載内容を一般に公開していないものの、Slashdotにはこのコピーが掲載されている。また、複数の業界関係筋は、Slashdotに掲載されたコピーが元の原稿と同じ内容であることを認めている。
Microsoftは、Knowledge Baseへの記載のなかで、問題の概要を説明している。それによれば、USB 2.0ドライバに存在する問題が、モバイルプロセッサのスリープ状態への移行を妨げているという。Tom's Hardwareサイトでのテストでは、古いPentium Mチップより深いスリープ状態に入れるIntelの新しいCore Duoプロセッサの方が一段と大きい影響を受けるという結果が出たと述べている。AnandTechなどが実施したほかのテストでは、この問題がさまざまなIntelプロセッサ搭載ノートPCに影響することが分かっている。この問題がAdvanced Micro Devices(AMD)のTurionやAthlon 64プロセッサを搭載したノートPCでも発生するかは明らかにされていない。
Microsoftは一般には公開されていないKnowledge Baseへの記載のなかで、USB 2.0のレジストリキーに変更を加えるためのフィックスを公開した。しかし、その後同社はこれが大半のユーザーにとって実用的でないことに気付き、BIOSのアップデートパッチなど、新たなフィックスを準備していると、同社の広報担当は声明のなかで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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