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NYのファッション業界が注目する、筋金入りの「ギークガール」 - (page 2)

文:Leslie Katz(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年02月10日 17時48分
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筋金入りのギーク

 実際、Engのもとへは視聴者からの電子メールが1日に何百通も送られてきているが、大半は肯定的なもので、またテクノロジーやファッションまたはその両方に関してアドバイスを求める「ギークガール」や「ギークボーイ」からのメールも多いという。

 Engは筋金入りのギークだ--彼女はイッセイ ミヤケやジュンヤ ワタナベ、Kenneth Coleのような敬愛するデザイナーの服を身に着けるのと同じくらい、ギークであることに誇りを抱いている。建築家の母と土木技師の父を持つEngは、小学2年生の時にはすでに数学で博士号を取得する夢を持っていた。中学、高校時代は科学関連のイベントに熱心に足を運ぶ傍ら、5年かけて、基準となる形を繰り返し描いて得られる図形スパイロラテラルの勉強した(彼女は後にフロリダの数学教師らに、それらの図形を教材として使う方法を指導した)。昨年の2月、彼女は英国のBath大学に行き、同大学の機械工学部で「TRIZ」(ロシアで生まれた斬新な問題解決の理論)を学んだ。

 日本のアニメが好きで、またガジェット好きであると同時にその仕組みを知ることも好きなEngは、常に雑多な電子機器が入った箱を手近なところに置いておき、それらの機器を遊びや実用のために分解している。その箱の中には、彼女が8年前--まだ科学系のイベントに出没していた当時に手に入れたノートPCが入っている。「このノートPCは、分解して液晶画面の部分を何かのビジュアルディスプレイみたいなものに転用するつもりでいるのだけれど、まだその機会がない」(Eng)

 この箱の中には普通の道具類も入っている。例えば、Exactoのナイフ、ワイヤーカッター、コードレスのブタンのはんだごてなどだ。彼女がはんだごてをバックパックに入れて携帯していることはよく知られている。

 「このはんだごては、小さめのハンドバッグに入れて簡単に持ち歩ける。私が何かを製作しているときに、それが壊れたとしても、このはんだごてがあればすぐに直せる」(Eng)

 Engは最近、女の子向けのDIYサイト「Switchit.tv」の立ち上げに協力し、ガジェット組み立てに関する自分のノウハウを公開した。Switchit.tvでは、日常的な品物を利用して、テクノロジーを組み込んだアクセサリーや洋服をつくる方法を紹介している。

 たとえば、第1回目でEngと共同司会者のAlison Lewisがつくったのは、ボイスメッセージが録音できる写真立てだ。この写真立ては、裏側にあるボタンを押すとメッセージを録音できる。そして、表側に取り付けられた小さめのiPodのような形のケースは、デンタルフロスの容器を再利用したものだが、この上にあるボタンを押すと、メッセージが再生される仕組みになっている。またEngはこの次に、中にいれた携帯電話が鳴るとライトが点滅するようなハンドバッグの作り方を披露することにしている。

 Engは女の子の目をガジェットに向けさせることに情熱を燃やしていると言う。

 「ガジェットをつくる側が女の子のニーズに気づいているとは思えない。たしかに努力はしていると思うが、結局は色をピンクにするだけだ。実際、Motorolaの携帯電話「Razr」やApleの「iPod」にもピンク色のモデルがある・・・ただ、ピンク色にしたからといって必ずしも女の子に好まれるとは限らない」(Eng)

 Engは、女の子へのガジェットの売り込み方が変わることを期待している。「ガジェットの箱には、その製品を手にした男性とビキニか何かを身につけた女性の写った写真が使われていたりする」とEngは述べ、さらに彼女はアクセサリーとしても使えるガジェットが登場することを期待していると語った。「女の子はファッションやジュエリーなら、喜んでたくさんのお金を遣う。ジュエリーにもなる電子機器はいつでもつくれるし、それなら簡単に売れるだろう」(Eng)

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