Dellの広報担当は米国時間2月6日、同社が大容量音楽プレイヤー市場から撤退することを明らかにした。
ただし、容量512Mバイトのフラッシュメモリ型プレイヤーは今後も提供していくという。
Dell広報担当のLiem Nguyenによると、同社が販売を打ち切るのは、容量5Gバイトの「Dell Pocket DJ」、20Gバイトの「Dell DJ20」、30Gバイトの「Dell DJ30」の3製品だという。MP3プレイヤーの製品ラインを簡素化し、フラッシュメモリ型の「Dell DJ Ditty」に重点を置く決定が下されたと、同氏は述べる。
他のハードウェアメーカー同様、DellもMP3プレイヤー市場で大きな成功を収めているApple Computerに対抗することができなかった。ソニーやサムスン、Creative Labsなど、複数のメーカーがAppleに立ち向かったが、ハードウェアとソフトウェアをたくみに組み合せ、圧倒的な支持を誇るAppleに追いつくことはできなかったとEnvisioneering Groupの主任アナリストRichard Dohertyは述べた。
「年間出荷台数が1億台だったら、Dellも何とかなっただろう。2010年には、出荷台数が1億台に達すると思われるのだが」とDohertyは述べた。しかし、Dell DJは、iPodや他の無数のライバル製品のなかでかき消されてしまった。「Dellは、Apple以外の『その他のメーカー』というカテゴリーから抜け出せなかった」と同氏は述べた。
DellがDJ Dittyを発表したのは2005年9月のことだ。同プレイヤーの標準モデルは99ドルで、このほかにもアームバンドやFMチューナーや携帯ケースが付属した製品も販売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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