日立製作所(庄山悦彦社長)の今年度(06年3月期)第3四半期連結業績は、売上高が前年同期比6%増の2兆2588億円、営業利益が同14%増の391億円となった。税引き前当期純利益および当期純損益については、前年同期は、日立プリンティングソリューションズをリコーに売却した利益やエルピーダメモリ上場に伴う株式発行関連利益を計上した特殊要因により利益が膨らんだ影響により、今期については税引き前当期純利益が同16%減の596億円、当期純損益が同79%減の54億円となった。
電子デバイス部門の売上高は、前年同期比1%減の2966億円となったものの、営業利益は、ディスプレイ事業の赤字が大幅に縮小したことから前年同期の1.8倍以上の65億円に拡大した。
情報システム部門の売上高は、ストレージ、サーバーが寄与したことで前年同期比6%増の5113億円、営業利益は同75%減の5億円となった。情報システム部門のうち、「ソフト/サービス」の売上高は同5%増の2079億円となった。「ハード」は同7%増の3034億円となり、そのうちのパソコンは同10%減の217億円となった。
デジタルメディア・民生機器部門は、プラズマテレビやデジタルメディア製品、日立マクセルの伸長により、売上高が前年同期比11%増の3623億円となった。しかし、昨年4月に子会社化した富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)の赤字の影響などにより、営業損失58億円(前年同期は17億円の赤字)と、赤字幅が拡大した。
通期の業績見通しは、昨年9月の時点から変更せず、売上高9兆2200億円、営業利益2400億円、税引前当期純利益2200億円、当期純利益200億円の見込み。
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