デジタルコンテンツのストレージで、インデックス子会社と米社が提携

別井貴志(編集部)2006年01月30日 22時29分

 インデックスの子会社であるインデックス・ソリューションズ(INSOL)は1月30日、アイシロン・システムズのクラスタストレージ製品ファミリー「Isilon IQシリーズ」の一次販売代理店契約を締結し、業務提携したと発表した。

 INSOLは、インデックスをはじめ三菱商事やギャガ・コミュニケーションズが出資する企業だ。データセンター事業を中核に、映像配信やモバイル、PCサイトを開発するSIなどを展開し、インデックスが運営する大規模モバイルサイト用のサーバなど、1000台以上のサーバ群を構築、運営している。

 一方で、アイシロンはSAN/NASに続く次世代プラットフォームのクラスタストレージ製品やサービスを手がけ、2005年4月に最初の海外現地法人を日本に設立した。日本では東京エレクトロンとテクマトリックス、韓国ではソウル エレクトロン社と販売提携を結んでいる。

 デジタルコンテンツは多くのストレージ容量を消費すると同時に、従来のデータに比べて急激に増加する傾向があるため、従来のストレージ製品では、こうした大容量のデジタルファイルを使用するビデオやオーディオ、画像向けに充分対応できなかった。そこで、アイシロンの「Isilon IQシリーズ」は、こうしたデジタルコンテンツ用に設計され、分散ファイルシステム「OneFS」とハードウェアをモジュラ化させることで、信頼性やスケーラビリティを確保し、高パフォーマンスを実現するように開発された。

 INSOLは、巨大化するデジタルコンテンツ向けのストレージとしてすでに実績を上げているアイシロンと提携することで、巨大化する映像系やゲーム、モバイル、ウェブのデジタルコンテンツを格納、管理するソリューション事業、データセンター事業を強化する。また、PC向けストリーミング事業のほかにも、今後拡大が見込まれるモバイル向けの映像配信事業で、アイシロンのストレージ製品を核とした新たなソリューションを提供していく。

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