DellがVodafoneと提携し、英国やフランス、ドイツのVodafoneネットワークユーザーに、高速無線アクセス技術が内蔵されたPCを提供する。
Dellは米国時間1月24日、Vodafoneの高速データ通信技術「HSDPA」(High-Speed Downlink Packet Access)を組み込んだPCを欧州で販売する計画だと発表した。Dellによると、同テクノロジーはGPRS(General Packet Radio Service)やUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)などの移動体通信方式と下位互換性があるという。HSDPA対応のPCを使ってインターネットにアクセスしたいユーザーは、Vodafoneが提供する無線データサービスに加入しなければならない。
ノートPCメーカー各社は、世界中のプロバイダと契約を結んで自社製品をワイヤレスサービスに対応させてきており、3Gサービスの促進に一役買っている。
2005年秋、DellはVerizon WirelessやCingular Wirelessの3G技術を自社製品に組み込むと発表した。VerizonはHewlett-PackardやLenovoを含む複数のメーカーとも契約を結んでいる。またCingularもLenovoと契約した。
「モバイルブロードバンドの豊かな可能性を実現するためにHSDPAを利用した新しいモバイルソリューションを提供していきたい。Dellとの提携は、そのための重要な要素だ」と、VodafoneのグローバルマーケティングディレクターNick Jefferyは声明のなかで述べた。
Dellは自分たちについて、世界各地で複数のプロバイダと提携した初めてのノートPCメーカーだと主張している。
ここ何カ月もの間、無線通信事業者はそれぞれの新しいデータサービスを推進してきたが、この市場はまだ比較的小さい。しかし、ノートPCメーカーとモバイル事業者との提携関係が強化されれば、新しいサービスの採用に弾みがつくだろう。
この戦略は、インターネットに接続するためのもう1つの無線技術Wi-Fiを普及させるうえで一役買った。Wi-Fiチップセットを製造するIntelのおかげで、同テクノロジーは今日販売されているほとんどのノートPCでサポートされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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