The Mozilla Foundationは、同グループが開発するウェブブラウザ「Firefox」のIntel Mac対応版を3月に公開することを決定した。
「われわれは3月後半に予定している『Firefox 1.5.0.2』のアップデートで、『Firefox for Intel Mac OS X』を公式にリリースしたいと考えている」と同グループのソフトウェアエンジニアJosh Aasが明らかにした。
Appleが先週、同社初のIntel Macを発売したことで、この新プラットフォームに対応するブラウザへの需要が急激に高まるとみられている。これまでAppleはIBMのPowerPCチップをMacに採用していた。
Aasの個人ウェブサイトでは、現在すでに同ソフトウェアの非公式バージョンが公開されているが、同氏はIntel Macユーザーに対して、Mozilla Foundationがこれを承認するまでは、Appleの「Rosetta」技術を利用してPowerPC対応のFirefoxを動かすことを薦めている。
Rosettaは、PowerPCマシン用に書かれたプログラムを変換してIntel Macで動かせるようにするソフトウェアだ。
また、Intel Macに対応するMozilla Foundationの電子メールクライアント「Thunderbird」やサードパーティ製ブラウザ「Camino」もこの同じサイトで公開されている。Camiroは、Firefoxと同じく、Mozillaの開発するレンダリングエンジン「Gecko」を利用しており、Appleのつくるブラウザ「Safari」と同様、Mac OS X専用に開発されたブラウザだ。
FirefoxのIntel Mac対応バージョンには、まだいくつか修正すべきバグが残っているものの、Aasはすでその品質に満足しているという。
「Intel Mac版の移植作業は非常にうまく進んでおり、きちんと動作しているネイティブ対応バージョンがわれわれの手元にある。あと2つマイナーな問題を解決すれば公式にリリースできる状態だ」(Aas)
「問題の1つは、Mac OS X 10.4.4とともに出荷された (Macromedia) Flash用プラグインのFirefoxに対する互換性の問題で、われわれはMacromediaと緊密に連携しながらこの問題の解決に取り組んでいる」(Aas)
もう1つの問題は、Mac OS X版のMozilla製品でJavaアプレットを動かすための「Java Embedding Plugin(JEP)」をIntel Macにアップデートすることに関連したものだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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