電子情報技術産業協会(JEITA)のデジタル家電部会コンテンツ保護検討委 員会は1月11日、昨年12月22日に行った「地上デジタル放送のコンテンツ保護 に関するJEITA提案」の内容について、記者会見し具体的に説明した。
現在、地上デジタル放送には、コンテンツ保護の観点から、1世代のみコピー 可能な「コピーワンス」の制限が設けられている。たとえば、HDDからDVDなど リムーバブルメディアのダビングはできず、ムーブのみ許されている。ムーブ というのはデータを移動させることで、DVDにムーブすると、HDDのコンテンツ は消去される。このため、ムーブに失敗すればコンテンツは消失する可能性が ある。また、DVDへムーブ後、メモリーカードへのムーブはできない。
アナログ放送と異なる制限の多さに、一部ユーザーから不満の声が高まって いたが、JEITAでは、その解決策として「出力保護(EPN)」を提案した。EPNは、Encryption Plus Non-assertionの略で、放送波の段階から暗号化、その暗号を解ける受信機などでないと再生できない。コピー数やコピー世代の制限はせず、リムーバブルメディアへの記録は自由にできるので、ユーザーの利便性は大幅に向上するはずとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス