カリフォルニア州レッドウッドショアズ発--Sun Microsystemsは米国時間1月10日、同社のハイエンドUnixサーバにOracleデータベースをバンドルし、同ソフトウェアの利用料金を一部負担すると発表した。同社はこうしたプランで、IBMとHewlett-Packard(HP)に対抗していく意向だ。
4Wayの「Sun Fire V490」、またはそれよりもハイエンドなUltraSparc IV/IV+搭載サーバを購入したユーザーは、「Oracle Database Enterprise Edition」が付属するオプションを選択できる。このプランの下、Sunは、Oracle製品のライセンス料を負担する。もっとも、顧客はOracle製品の年間サポートやメンテナンス料金を支払う必要があると、Sunの戦略担当責任者Larry Singerは述べる。
Oracle製品のライセンス料は、サーバに搭載されるプロセッサの数に基づいて算出される。そのため、デュアルコアプロセッサを72基備えた「Sun Fire E25K」などを購入したユーザーにとって、同プランは、かなりの経費節減につながる。Singerによると、このようなシステムに適用されるOracle製品のライセンス料金は85万ドルにも上るという。
この提携は、SunとOracleの社員向けにOracleの本社で開かれたタウンホールミーティングで発表された。SunのCEOであるScott McNealyは、「マシンが大きければ大きいほど、得をする」と語った。
OracleのCEOであるLarry Ellisonは、この提携によって両社の営業部門の間で敵対意識が生まれることはないと述べた。「Sunのマシンが売れれば、Oracleの営業マンの成績にもなる。Oracleの営業マンは、自分たちの目標を達成するのに、Sunの営業部門の助けを得られることを歓迎するはずだ」とEllisonは言う。
Sunが計上する売上の半分以上は、ローエンドサーバの販売によるものである。同社では、Oracleとの提携によって、これまでIBMの後塵を拝してきたハイエンドサーバ市場において売上を伸ばせるものと期待している。
「われわれはここ数年間、ハイエンド市場で苦戦してきた。この提携はSunの勢力を盛り返すためのものだ」とSingerは語る。このプランにより、OracleのデータベースをSunのサーバ上で動せば、IBMのPowerベースのUnixサーバや、HPのPA-RISCベースのUnixサーバを使うよりも、25%安くつくと、Singerは付け加えた。
Singerは、データベースがバンドルされた製品に関する詳細は、Sunのウェブサイトで公開されると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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