サンフランシスコ発--Intelプロセッサを搭載した新しいMacはこれまでのモデルよりも確かに高速だ。しかし、Macファンが本当に喜んでいるのは、Apple Computerがこれらのマシンを予想よりも早く市場に投入したことのほうだ。
Appleは2005年6月に、Intelチップへの移行を発表してIT業界を大いに驚かせた。このとき、Intel Macが登場するのは2006年の6月頃になるとされていた。今回Intel Macを発表したAppleは、このスケジュールを半年近く前倒ししたことになる。新しい「iMac」は米国時間1月10日に発売されており、また「MacBook Pro」も2月中に出荷が始まる予定だ。
Apple CEOのSteve Jobsは10日、新しいラップトップのMacBook Proと新型iMacを発表したが、どちらもこれまで長年採用してきたPower PCプロセッサではなく、Intelのデュアルコアチップが搭載されている。
「Appleからもっと強力なラップトップが出てくるのを待っていた」というのはサンノゼ(カリフォルニア州)在住のFernando Escalanteだ。同氏は当地で開催中の「Macworld Expo」で展示されているMacBook Proを試そうと順番待ちの行列に並んでいた。「お金を貯めて、ずっと待っていた。そうした甲斐があった」(Escalante)
この日の基調講演のなかで、Jobsは新しいマシンが「音を立てるほど高速だ」と発言し、高速なマシンを求める聴衆の欲求を刺激した。
インディアナ州ウェスト・ラファイエットにあるパデュー大学を最近卒業したばかりのJennifer Goveは、自分が卒業論文を書いている時に、この高速なMacBookを使って、カリフォルニア州ロス・ガトスに住む家族とビデオチャットできていたらどんなによかったかと語った。
Macworld会場でMacBookを試したGoveは「確かにこれは速い」と述べ、「接続スピードも本当に速いし、画像もとてもきれいに表示される。ほかのコンピュータでは、複数のプログラムを同時に立ち上げていると、処理速度がとても遅くなる。ところが、MacBookはたくさんのアプリケーションを起動していてもスムーズに動いていた」と語った。
また、MacユーザーはAppleが発表した新しいソフトウェアにも満足しているようだった。同社はこの日、ビデオやオーディオ、ブログを組み合わせてウェブサイトをつくるための「iWeb」などを発表した。同社はまた他のソフトウェアもアップデートし、写真の共有や編集、音楽の編集やポッドキャストの制作に役立つ数多くの機能を追加した。
ユタ州プロボからMacworldに来ていたJim Parkinは、「15インチMacBookを購入するようにすでに上司に頼んである」と述べた。
プロボの教育委員会で働くParkinは、同学区のウェブサイト運営に関わっている関係から、iWebが自分の仕事に役立つかどうかを見ようと行列していた。
「音楽制作ツールの『Garageband』を使って、詩の朗読に音楽や効果音を入れるなど、われわれは多くの用途でMacを使っている。iWebが役立たなくてもとくに問題はない。これは小学生に向いている。彼らはこれをとても気に入ると思う」(Parkin)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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