ISPのSo-netを運営するソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が12月20日、東京証券取引所マザーズに上場した。初値は49万2000円で、公募・売り出し価格の34万円を44.7%上回った。終値は54万2000円で、ストップ高の買い気配のまま取引を終えた。
同日発表した2006年3月期の連結中間決算は売上高が205億6000万円、営業損失が3500万円、経常利益が6500万円、純利益は99億1000万円となっている。なお、前期の中間決算を公開しておらず、増減率は明らかにしていない。
営業損失の主な要因は、FTTHの無料キャンペーンなどにより売上計上に先行して通信回線使用料等の費用の支払が発生すること、テレビコマーシャルや販売促進費、会員獲得に伴う手数料等が大幅に増加したことによるものだ。主力事業のSo-netは会員数が2005年3月期末から36万人増加して281万人となった。このうちブロードバンド会員数は73万人となり、前期に比べて9万人増加した。
純利益については、連結子会社のソネット・エムスリーや持分法適用関連会社のディー・エヌ・エーの株式を一部売却して177億9500万円の利益を計上したため、大幅な黒字となった。
2006年3月期の通期予想については、売上高が435億円、経常利益が7億円、純利益が102億円としている。
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