Microsoftが米国時間14日、Entertainment & Devices Division(E&D)を4つの事業部に分割する決定を下したことが、CNET News.comの入手した同社の社内メモから明らかになった。
Microsoftでは、9月に大規模な組織再編が実施されたばかりだが、このときはCEO(最高経営責任者)のSteve Ballmerが会社全体を3つの事業部に分割し、事業部ごとに社長を任命した。
この組織再編により、同社はJeff Raikesが率いるビジネス事業部、Kevin JohnsonとJim Allchinの率いるプラットフォーム製品/サービス事業部、そしてRobbie Bach率いるエンターテインメント/デバイス事業部の3事業部体制となっていた。
Ballmerは、この大規模な組織再編について、意志決定のプロセスを合理化し、製品開発を加速させることが目的だとする声明を発表していた。
今回の組織再編に関する社内メモによれば、14日にMicrosoftはエンターテインメント/デバイス事業部を4分割し、各新事業部にそれぞれ責任者を置いた上で、Bachが全体を統括する形にしたなったという。
「Steveは9月に大規模な組織再編を発表したが、あの再編には機動性を高め、将来の成長をよりよく管理し、ソフトウェアベースのサービス戦略を推進するなどの目的があった。そして今日、われわれの新しいEntertainment & Devices Divisionが、既存の取り組みに対する集中力と勢いを維持しながら、会社全体とE&Dの両方の目的に沿った体制を整えたことをとても嬉しく思う」(Bachのメモ)
新たに設立された事業部の責任者と職責は次の通り。
Xbox 360開発の取り組みで中心的な役割を演じたJ. Allardは、新設されるExperiences and Design for Gaming and Entertainment Groupを担当する。このグループは4つの部門全体のビジョンや製品ロードマップ、ユーザーエクスペリエンスを統括するものとなる。
いずれにしても、再編後のエンターテインメント/デバイス事業部のリーダーがBachであることは間違いない。
「私の役割は、より長期的な戦略やパートナーとの関係、E&D内部や社全体のビジネス管理に重点を移すことになる。市場には新しい機会が溢れているが、しかしわれわれの目の前にはいくつもの強力な競合他社がいる」とBachはメモに記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」