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注目の新興企業、PDF変換機能を搭載するウェブベースのワードプロセッサを開発

Renai LeMay(ZDNet Australia)2005年12月13日 15時59分
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 ウェブベースワードプロセッサは今や、ドキュメントをAdobe SystemsのPDFフォーマットに変換できるようになっており、「OpenDocument」および「Real Text Format」のサポートなど、さまざまな新機能が追加され始めている。

 株式非公開企業Upstartleが2005年8月にウェブサイトとして公開した「Writely」ワードプロセッサは、作成したドキュメントを保管/編集/共有するためのものだ。ユーザーは「Microsoft Word」のドキュメントをアップロードでき、同サイトがこれをHTMLに変換する。

 Upstartleの共同設立者であるClaudia Carpenterは先週、「Writelyのアクションメニューにある『Save as PDF』に注目してほしい」と、ブログに記した。Carpenterは、会計ソフトウェア「Quicken」を開発したIntuitの3名のソフトウェアエンジニアの1人だったが、同社を退社し、カリフォルニアに本拠を置くUpstartleへ移籍した。

 Carpenterによれば、UpstartleはいずれWritelyを有料化する意向だという。

 「この機能は、当社が上位機能として位置づける予定の最初のものだ。Writelyのベータ版をリリースしたあとに、この機能を有料のサブスクリプションサービスに組み込むつもりである」(Carpenter)

 Carpenterがブログにこうした内容を書き込んだ数日前には、WritelyにドキュメントのRich Text Format変換機能が新たに搭載されたことが記されていた。

 また数週間前には、やはりUpstartleの共同設立者であるSam Schillaceが、Writelyの「ユーザー数は数万人におよぶ」と話している。だが同社は、さらに先を目指しているという。

 Carpenterは、「同サイトを10万ユーザーが利用できるレベルに拡張する作業は、ほとんど終了している。今月中には、100万ユーザーに対応できるようになっているはずだ」と、Carpenterはブログの中で述べている。

 Schillaceはさらに11月、WritelyにOpenDocumentフォーマットのサポートを追加したことを明らかにした。OpenDocumentは一般的に利用できる文書作成の標準仕様で、最近ではIBMやSun Microsystemsといった企業が相次いで支持を表明した。

 今秋マサチューセッツ州が、プロプライエタリフォーマットからの脱却を図るため、Microsoft Officeの利用を中止してOpenDocumentフォーマットを採用すると発表したことから、同仕様に関する議論が活発化していた。

 Writelyでは、ドキュメントをXHTMLベースのフォーマットで保存するようになっている。

 アプリケーションをウェブサービス化し、Microsoft Officeなどの既存アプリケーションと競合していこうと考える新興ソフトウェア企業は数多く存在しているが、Upstartleもそうした企業の一例だ。

 これらの新興企業のソリューションは、大半がAJAXのような革新的なプログラミング手法を用いて開発されており、インタラクティブ性が高く新鮮な使用感を備えるサービスを提供している。こうした特徴は、従来のウェブサービスには見られなかった。

 AJAXを利用したウェブサービスには、Microsoftのウェブ版Outlookや、Googleの地図製品などがある。

 また、やや小規模な例になるが、オーストラリアのシドニーに拠点を置く企業で2名のプログラマによって開発された「Remember the Milk」も、通常はMicrosoftのOutlookや「Exchange」電子メールソリューションといったスイート製品に搭載されているカレンダー機能を再現するものだ。

 GoogleやYahoo、Microsoftなどの大手は、現在こうした新興企業の買収に躍起になっている。例えば、ブラウザで保存したブックマークをオンラインで共有できる人気の高いウェブサービス「Del.icio.us」は、先週末にYahooによって買収された。買収額は公表されていない。

 なおUpstartleは今月初め、同社に資金を融通する投資家を募集すると発表している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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