MicrosoftのBjordahlは、パネルディスカッションの後に行われたインタビューの中で、同社が、Outlookの次のバージョンに搭載するカレンダープログラムの開発に「かなりの資金」を投入していると述べた。この新しいOutlookは来年後半に発売予定の「Office 12」に含まれることになっている。Outlookは最初のバージョンが1990年代後半に出されたが、それ以来、電子メールの機能強化が優先され、カレンダー機能(の強化)はほとんど忘れ去られていたと同氏は言う。しかし、現在ベータ版が公開されている次のバージョンでは、「さらにすっきりとした、簡単に使える」ユーザーインターフェースが追加され、さらに業界で事実上の標準になっている「Internet Calendar Protocol」のサポートも強化されるほか、共有機能も強化されるという。
Microsoftなどの主要企業が機能の強化を図る一方で、複数の新興企業でもこのチャンスをものにしようとしている。そのなかには、以下のような企業がある。
同社は、数千件のイベントを場所、時間、テーマ別に検索できるようにする。検索結果は、地図、リスト、あるいはカレンダー形式で表示させることができ、イベント情報は個人のカレンダーに保存したり、RSSで書き出すこともできる。訪問者は、知り合いのイベントを月別あるいは日別、もしくは知り合いのタイプ別に表示することができる。こうすれば、友人や家族とのスケジュール調整が簡単になる。また、同サイトでは一般行事や特定のイベント(野球チームのスケジュールなど)のカレンダーも簡単にブログに組み込めるようになっている。この無償サービスは、イベントの主催者やローカル広告の掲載主から利用料を徴収する。
それでも、一部の参加者はこの市場にどんなチャンスがあるのかがはっきりしないと語った。
「たくさんの人々が同じことしていると知って驚いたが、皆がいうほどこれが苦痛のタネになっているとは思えない」とある参加者は述べている。「私の場合、Outlookは非常によく機能しており、また家族も紙のカレンダーでうまくやっている」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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