近年では意外に在庫がいろんなところにあるように見受けられるこのビデオiPodですが、私は実は発表から12時間も経たないぐらいに予約を入れていました。なので、商品の到着もかなり早い時期でした。
というのも、iPod nanoの発売日に「まあ小型化が主なフィーチャーだし、結構Apple Store店頭で買えたよ!という報告も多いから、恐らく明日明後日でも買えるだろう」という呑気なスタンスでしたが、それが災いしてその後2〜3カ月に渡ってどこでどうやっても買えず、時々Apple Storeに顔を出しては無いと宣告されるという、苦行(?)のようなことを繰り返した反省があったことが大きく影響しています。やはり「デジモノ買いは脊髄反射」というキーワードに嘘はありません。欲しい時がいつも買い時です。
そんな反省を元に購入したこのiPodですが、私にとっては実は3代目のiPodに当たります。そう考えるとiPodヘビーユーザーというにはちょっと足りず、レビューアーとしてはちょっと未熟かもしれないのですが、とにかく最近ちょっと使ってみた感想まで。
私が今まで使っていたiPodは、2世代前の15GBモデルですが、さまざまなところで報じられているとおり、今回購入した60GBのビデオiPodは、これに比べても薄いという、ビバ技術革新!といった感じです。ただ、横幅はキモチ前モデルに対して広くなっていますね。でもこのサイズ拡張はまったく気になりません。
iPod nanoで問題になった液晶問題(傷つきやすい、割れやすい)に関しても、どうやらコンテンツを見る機会の多いこのiPodに関しては解消されているように見受けられます。鞄にぽいっと入れたりと、結構ぞんざいな扱いにも関わらず、いまだ液晶画面には特に傷などの問題は見られません。液晶の明るさも、「まぶしいっ!」というところまではっきりと明るくすることができるので、反応速度も含め視聴に関してはまったく不満がありません、というかかなり満足です。
また今回はカラーバリエーションで本体カラーで白と黒を選べるようになったのもナイスでした。早速私は黒を選択したのですが、つるんとした外観は、白とはまた違った引き締まった感じでなかなかいい感じです。操作系も2世代前のiPodとは異なるものの、ボタンが減って丸型コントローラーにすべてまとまったことは、個人的にはかなり好感が持てます。
全体的に満足感のある外観ではありますが、新モデルでの変更点でちょっと頂けないぞという点もいくつかあります。
まず、個人的に一番イタイのはリモコンが利用できなくなった点。以前のイヤホンジャックコネクタが今回のモデルでは普通のコネクタに変わりましたが、これによってリモコンが使えなくなりました。おそらくは「ビデオ視聴端末なんだから、画面見ながら使うでしょ。だから本体で操作するでしょ」という設計思想なのだと思うのですが、実は音楽端末として、通勤通学時に使っているワタクシとしては、本体を出して操作っていうのはちとまだるっこいよ、ということになっています。
欧米は自動車でのユーザーが結構いると想定されるので、リモコンがないことにはそんなに問題がないのかもしれませんが、通勤電車での視聴率が恐らく結構高い日本においては、リモコンに対するニーズはかなりあるような気がします。
また、今回からUSBに変わったPC接続用のケーブルも、良し悪しです。今回からWindowsでの利用に移行しようとしている私としては、電源アダプタを持っていかなくてもWindows PCで出先で充電ができることになるのは、荷物を減らす上でかなりグッドなのですが、一方でまた電源アダプタを別途買わなくてはいけなくなってしまったのがちとイタイところです(別にPCでの充電が可能なので、なくてもあまり困らないですが)。
映像も視聴できる端末としては初なだけに、操作系を含めたコンセプトについてはまだまだ改善の余地があるのだと思いますが、普段の利用においてはそこそこ満足のいく内容となっています。
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