IDおよびアクセス管理企業RSA Securityが、認証サービスプロバイダCyotaを1億4500万ドルで買収した。
RSAは、株式非公開企業のCyotaを取得したことで、製品ポートフォリオを拡充でき、金融サービス業界に関する豊富な専門知識を得られるようになる。Cyotaが提供する消費者向け詐欺対策および認証技術の顧客リストには、Bank of AmericaやBarclays、Capital One、HBOS、RBSなどが名を連ねている。
RSA Securityの社長兼CEOであるArt Covielloは、フィッシングやID詐欺の頻発を受け、銀行はより強力なオンライン認証サービスを整備する必要に迫られているが、RSAは今回の買収を通して、そうした金融業界の消費者向けサービスに積極的に関わっていくことができると述べた。
Covielloは先頃、Silicon.comに対して、強力な認証サービスを導入していない銀行はすぐに危機感を感じるようになるだろうと語っていた。
「消費者は行動で意志を表す。銀行をかえることはないかもしれないが、オンラインバンキングの利用は中止するだろう。認証サービスを整備していない銀行は、態度を改めざるを得なくなるはずだ」(Coviello)
対象は銀行だけではなく、RSAおよびCyotaの提供品を統合した製品は、Eコマース市場でも力を発揮すると、Covielloは米国時間5日に発表した声明の中で主張している。
買収契約は、2005年末までに完了する見込みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」