IBMが、パフォーマンス問題を自動的に検知/修復するデータセンター向けソフトウェアをリリースした。同社はこれらの新製品を擁して、「自己治癒」技術開発への取り組みを押し進めようとしている。
これらの新しいプログラムは、IBMのTivoli部門によって米国時間1日に発表された。Tivoli部門は、ビジネスシステムのパフォーマンスや可用性を監視するソフトウェアを専門に扱っている。
新プログラムの1つである「IBM Tivoli Monitoring 6.1」は、同製品の前バージョンをアップデートしたものだ。新版には、電子メールやオンライン請求処理といった重要なシステムの負荷が高まった際に、付加的なサーバを利用する機能が搭載されている。
別の新製品「IBM Tivoli Composite Application Manager」でも、ウェブを介して相互接続される多数のアプリケーションで構成されるシステム環境において、ネットワークのボトルネックを検知/修復することができる。
新製品には、「Tivoli System Automation for Multiplatforms」と称されるものも含まれている。こちらは、停電やその他の障害が発生したあとに、異なるベンダーのコンピューティング機器を利用するシステムを、データの消失を防ぎながらオンラインでバックアップする製品だ。
IBMは、2001年に取り組みを開始して以来、475種を超える自己修復機能を75製品に搭載したと述べている。こうした取り組みの目的は、企業がシステム障害/停止のトラブルシューティングを行う際の費用および人員の節約だという。
これら3製品はプロセッサ1基ごとの価格を基に販売され、Tivoli Monitoring 6.1は1プロセッサ当たり700ドルから、Composite Application Managerは同5000ドルから、System Administration for Multiplatformsは同1100ドルからとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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