極上のデザインはモバイルパーソンのため──ウィルコム SIM STYLE“TTセット"

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ウィルコム
WS001IN
内容:この端末だけしかケータイがないなら困ってしまうくらいに機能を限り、とにかく通話ができる質感の高いモノに仕上げることに専念した。そんな余裕すら感じられるデザインだ。

「SIM STYLE」ハコから既にプレミアム

  • RX410IN“W-SIM”

 宅配便で届けられたウィルコムのロゴ入りの段ボール箱を開けてみると、中から黒い3段組のハコが出てきた。表面には収められている中身のアウトライン・イラストがシルバーで描かれている。ハコは上からW-SIM、TT、DDというパッケージになっている。早速1つめの箱、W-SIMから開けてみる。

 RX410IN、通称W-SIMは、約25.6mm×約42.0mm、厚さ約4mm、約8gの小さなカードである。この中には無線通信を司るチップ、アンテナ、電話帳700件分のユーザーメモリが搭載されている。ユーザーメモリはともかく、これさえあれば通信ができるのである。TTにしてもDDにしても、通信に関する機能はこのW-SIMに依存することになる。通信の仕様は音声通話、32kPIAFS、64kPIAFS、フレックスチェンジ、1xパケット、4xパケット。8xパケットには対応しない。また、台湾・タイでの海外ローミングが可能だ。

「TT」ずっと触っていたくなるカタチ

 W-SIMを差し込んで使う音声端末WS001IN“TT”。TTとは「Tiny Talk」の略である。色は、今回ご紹介するレッドの他に、ブルーとグリーンが用意されている。写真を多くご紹介してあるので、ぜひ写真で楽しんで頂きたい。というのも、昨今のケータイ端末に珍しく、あまりレビューするほどの機能がないので。ひとまず使い始めるには、頭の部分にあるW-SIMを収納するスロットにW-SIMを差し込む。

 そのスロットのすぐ下にあるのは正方形1.4インチのTFTディスプレイ。解像度は128×128ピクセル。ディスプレイの左耳には通話ボタン、右耳には終話・電源ボタンが配置され、そこから先は背面で幅・厚み共に絞られていき、何かのプラグを想像させる足下へと続く。表面のソリッドなラインとは違う裏面の柔和なラインはすっぽりと手に収まり、ずっと持っていたくなるほどの心地良さだ。脳みそにW-SIMを差し込む、と考えると、キレイな工業製品でありながら、どことなく生命っぽい感触もあるから、モノとしての魅力がある。

 電源を入れると、画面には敷き詰められた9つの正方形が表示される。この正方形9分割の意匠は、十時キーの真ん中にある決定キーを押して出てくるメニュー画面にも採用されている。メニュー画面の2階層目は縦に並べられたリストメニューになる。メニュー画面を操作していると気づくのが、クールな外装に少しかわいらしいキー確認音。ボタンを押すごとにいちいち音が出るけれど、この音ですら操作する気持ち良さを増大させている。

 端末そのものの機能は実にシンプルだ。ウィルコムで同時期にリリースされている他の端末のように、カメラが搭載されていたり、フルブラウザに対応したりはしていない。そもそもブラウザすら備えておらず、メールも受信最大128文字までのライトEメールと45文字までのライトメールにしか対応していない。最大7件までのスケジュール機能、電卓、メモ帳とアクセサリも最低限。

 着信メロディや壁紙をダウンロードすることもできないこの端末は、むしろ珍しいくらい存在。機能の面では高校生の頃(1998年頃)使っていたPHSと同じ、通話ができて短いメールのやりとりができる程度に留まっている。その代わり端末の雰囲気にマッチした12種類のかわいげのある着信音と、5種類の正方形9分割デザインの壁紙がプリセットされている。

 W-SIMを入れ替えれば、フルブラウザどころか、広々とした画面を有するPDA型の端末を使うことができるのだ。この端末だけしかケータイがないなら困ってしまうくらいに機能を限り、とにかく通話ができる質感の高いモノに仕上げることに専念した。そんな余裕すら感じられるデザインである。その余裕のデザインを実現しているのがウィルコムのSIM STYLEというコンセプトなのだろう。

 このTTが通話にこだわる端末であるならば、1点注文をつけたい。それはスピーカーホン(ハンズフリー通話)への対応である。これだけ通話の定額をウリにしているウィルコムからリリースされた、通話にこだわった端末なのだ。エグゼクティブのようにデスクの上にTTをおいたまま、長く通話を楽しめるても良いのではないか。

  • ウィルコム SIM STYLE“TTセット”のパッケージ

  • “TTセット”の中には3つの箱が入っている

  • RX410IN“W-SIM”。手のひらに収まる8gのモジュール

  • WS001IN“TT”RED

  • TTの背面には大きな開口部のスピーカーと、しなやかな曲面のボディ

  • TTのダイアルボタン部。底面には何かのプラグを思わせるストラップホール

  • 通話ボタン・終話ボタンは液晶画面の両側面、耳の位置にある

  • 付属のストラップはボディカラーと同じチューブ状

  • このエントリーをはてなブックマークに追加