Computer Associates International(CA)の最高技術責任者(CTO)は、来年最も脚光を浴びるテクノロジーはとても小さいものになると述べたうえで、その正体がRFIDチップであることを明らかにした。
同社CTOのYogesh Guptaはラスべガスで開催中のCA Worldカンファレンスで講演し、小型化技術の進展やデータの集約化、ユビキタスインターネットの実現により、技術の利用/設計方法が大きく変わると述べた。また、同氏はサービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture:SOA)も技術の利用/設計方法に大きく影響すると述べる。
同氏は、マイクロチップタグが装着された製品をコンピュータネットワークを通じて追跡するRFID技術を例に「テクノロジーの世界は、劇的な変化を遂げている」と述べた。
技術の世界を形作るうえで今後重要になるのは「さまざまなサービスを求める人々の存在に気付き、彼らに実際のサービスを届けること」だと、同氏は付け加えた。
今回のCA Worldカンファレンスでは初めて、参加者に、肉眼でかろうじて見えるほどの小さなRFIDチップが埋め込まれたバッジが配られた。「このチップのおかげで、以前まで考えられなかったことが可能になった」とGuptaは述べた。「例えば参加者に対し、無線ネットワークの安全性に関するセッションに参加いただきありがとうございますと述べたうえで、セキュリティ教育プログラムに関する情報を送信することができるようになる」(Gupta)
Guptaはデータ集約のペースが速まるにつれ、多機能電話や他の携帯端末が、自らの祖先にあたる古臭いデスクトップやノートPCからどんどんシェアを奪っていくだろうと述べた。
CAのCTOオフィス担当シニアバイスプレジデントDon LeClairは、数年のうちにエンドユーザーによるアクセスはすべて無線を介したものになるだろうと述べた。同氏は、企業が新しい動きを受け入れ、直面する課題に今から対処すべきだと主張した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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