Microsoftは月例パッチの一環として米国時間11月8日に、Windowsオペレーティングシステム(OS)向けのセキュリティパッチを1件公開する予定だ。
Microsoftが3日にウェブサイトで公開した告知によると、8日に公開されるセキュリティパッチは、同社の評価体系のなかで最も重要度が高い「緊急」レベルに分類されているという。同社は10月に9件のセキュリティパッチを公開し、14件のWindows脆弱性を修正した。しかし、10月の月例パッチを含め、Microsoftから公開された複数の修正プログラムが、ユーザーシステムに障害をもたらすなどの問題を引き起こしている。
Microsoftが「緊急」レベルに分類するのは、ユーザーのアクションを介さずに感染を広げるワームに影響される、すべての脅威だ。
Microsoftは告知のなかで、8日に公開されるセキュリティパッチが、Windowsのどのコンポーネントに関するものなのか、あるいは何件の脆弱性に対応するものなのかを明らかにしていない。セキュリティ研究家らは、Microsoft製品に影響するパッチ未公開の脆弱性を複数指摘している。例えば、eEye Digital Securityは自らのウェブサイトに、Microsoftがまだ対応していないとされる8件の脆弱性をリストアップしている。
Microsoftによれば、8日にはセキュリティパッチのほかに、重要なアップデートが2件以上公開されるという。しかし、これらはセキュリティに関するものではないと、同社は述べる。
また同社は月例パッチリリースの一環として、「Windows Malicious Software Removal Tool」のアップデート版をリリースする予定だ。このソフトウェアは、コンピュータに侵入した悪質なコードを検知および除去する。
Microsoftは8日に公開されるパッチについて、PCの再起動を要すること以外、詳細を明らかにしていない。
Microsoftは、毎月第2火曜日の月例パッチリリースに先立って告知を公開し、ユーザーがインストールの準備をできるよう配慮している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」