シャープ(町田勝彦社長)が10月26日に発表した05年度(06年3月期)中間連結決算は、売上高が1兆3355億円(前年同期比6.2%増)と過去最高を達成したものの、メモリ価格の下落で営業利益が750億円(同3.2%減)、経常利益が652億円(同9.0%減)、最終利益が364億円(同7.2%減)と減少した。
30型以上の大型液晶テレビや携帯電話などの販売が好調だったことが売上増の要因。「液晶テレビ市場では、20%程度の売価下落があったものの、国内では低消費電力や高精細画面などで『アクオス』のブランドが市場に認知されている。他社製品より高価格でも売れたといえる」(佐治寛副社長)と自信をみせたことに加え、「亀山工場の生産効率を高めた」ことなどで利益面も伸びた。AV機器を含めたエレクトロニクス機器分野は、売上高で8373億円(同7.0%増)、営業利益で296億円(同7.0%増)となった。
一方、利益が減少したのは、「フラッシュメモリ価格の下落が激しい」(同)ため。電子部品分野は、売上高が6478億円(同6.0%増)だったものの、営業利益が466億円(同9.0%減)となった。
通期連結業績予想は、フラッシュメモリの価格下落が続くものの、年末商戦に向け引き続き液晶テレビや携帯電話の販売が好調とみていることから、売上高2兆7500億円(前年度比8.3%増)、営業利益1600億円(同5.9%増)、経常利益1500億円(同6.8%増)、最終利益870億円(同13.2%増)の見通しを変えていない。
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