三谷商事(三谷 聡社長)とシーフォーテクノロジー(C4T、三住光男社長)は、PCへのインストールを必要としない、秘密分散機能内蔵のUSBフラッシュメモリ「iDEA CS」を11月1日に発売する。価格はオープン。
情報漏えい事故の多くは、情報を社外に持ち出す際に発生しており、その対策は企業の緊急の課題となっている。とくに既存の環境に影響を与えずに安心して情報の移動ができるセキュリティ製品が求められている。両社はこうしたニーズに応えるため、情報漏えい対策の鍵となる指紋認証技術と秘密分散技術を組み合わせ、重要な情報を安心して格納できるセキュリティ機能を実装したUSBフラッシュメモリ「iDEA CS」を開発した。なお、製造元はエムコマース、C4Tで、販売元が三谷商事となる。
「iDEA CS」は、PCの権限に依存せずに利用できる三谷商事の指紋認証機能付きUSBフラッシュメモリ「BioSlimDisk iDEA」をベースに、C4Tの秘密分散技術を利用した情報漏えい対策アプリケーション「CRYPTY S」機能を組み込みんだ。事前の指紋登録を行うことで、共通のアプリケーションをインストールできない環境や、自社と同じセキュリティ環境をもたない取引先などとの情報のやり取りを安心して行うことができる。
具体的には、指紋認証・秘密分散・暗号化の3つの機能を実装しており、指紋認証でのみフラッシュメモリ内の情報へアクセスできる。指紋認証後は「iDEA CS」に格納されている秘密分散アプリケーションを使用して重要データの分散/復元を行うことが可能。データを不正に入手した場合でも、秘密分散技術によって元の情報を推測できない形になっている。また、フラッシュメモリ内に保存されたデータは透過的に暗号化される仕組み。
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