マイクロソフトは10月4日、ポータルサイト「MSN」にて提供されている「MSNビデオ」をリニューアルする。ナビゲーションを改善したほか、RSSフィードに対応するなどして、ユーザーが欲しい情報をより見つけやすくするために工夫している。
日本におけるMSNビデオは、4月4日にスタートした。スタート時のユニークユーザーは約110万人で、月間約440万回のストリーミングビデオが視聴されていた。8月にはユニークユーザーが270万に、ストリーミングの月間視聴数は1800万回に増加している。
リニューアルにあたって、各番組がRSSフィードを配信することになった。RSSフィード一覧のページには、おすすめビデオやカテゴリーごとの視聴トップ10が掲載されており、数時間単位でランキングを更新している。また、ビデオコンテンツのURLをメールで送る機能が追加されたほか、複数のビデオを選んで連続再生できる「再生リスト」の作成がワンクリックまたはドラッグ&ドロップで可能となった。
また、これまでページの左側に並べてあったカテゴリーをタブ形式に配置した。コンテンツリストの表示方法も、これまでのようにサムネイル画像だけを表示するのではなく、テキストで一覧表示ができるようになった。
ビデオのストリーミングサービスといえば、会員登録した上で有料コンテンツを提供するサービスが多いが、MSNビデオはInternet ExplorerとWindows Media PlayerがインストールされたPCであれば、会員登録をしなくても無料で視聴できる。2つのビデオが流れた後に広告が流れる仕組みになっており、広告収入によって無料のサービス提供を実現している。
各ビデオの長さは3分〜5分程度で、長くても10分程度だ。そのため、「コーヒーブレイクと同じように、休憩時間に短時間で視聴できるのが特徴だ」と魚住氏は説明する。利用時間のピークも、長時間ビデオにありがちな深夜に集中することもなく、ビジネスアワーを含め1日中まんべんなく視聴されているという。
「操作性の改善でユーザーを取り込む」と、プロデューサーの濱本享祐氏 |
マイクロソフト MSN事業部サービス部インフォメーションサービスグループエンターテインメントチームのプロデューサー 濱本享祐氏は、「登録をしなくても簡単に見られるよう、アクセスしやすいサービスを提供すると同時に、子供はもちろん勤務中のビジネスマンが安心して見られるよう、アダルト系コンテンツは入っていない」と述べ、サービスの敷居の低さと安全性をアピールした。
また濱本氏は、「ビジネスアワーによく視聴されているため、テレビではリーチできないユーザーにリーチできる」として、広告価値が高いことも説明した。
今回のリニューアルでは操作性の改善が中心となったが、今後は提供するビデオの本数も増やし、「誰が見に来ても必ず見たいビデオが見つけられるサイトにしたい」と、魚住氏は述べている。
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