ユーザーをだまして、Google、Yahoo、およびMSNの各サイトを偽装したページ上で、偽の検索結果をクリックさせる悪質なプログラムを、セキュリティ専門家らが発見した。
ウイルス対策会社Panda Softwareが米国時間30日に明らかにしたところによると、ユーザーが、このプログラムに感染したマシンからこれら主要検索サイトを訪問しようとすると、偽装サイトに転送されてしまうという。Pandaの最高技術責任者(CTO)、Patrick Hinojosaによると、これら偽装サイトでは偽の検索結果を表示するが、その目的は、関連が疑われる別サイト向けにトラフィックや売上を獲得することだという。
「金目当ての組織的犯罪だ。利益を得ている連中がいる」(Hinojosa)
Google、Microsoft、およびYahooの関係者にコメントを求めたが回答を得ることはできなかった。
Pandaの報告によると、違法コピーソフトウェアの配信サイトやアダルトサイトを訪問すると、「PremiumSearch」と呼ばれるこのプログラムに感染する可能性があるという。Hinojosaは、感染したマシンの数は把握していないという。
これらの偽装サイトは、検索結果を改ざんするだけでなく、正規の検索サイトと見分けがつかなくなっていると、同社は語っている。また、このプログラムは、やはり検索結果を勝手に変更する偽のGoogleツールバーまでインストールする。
Hinojosaによると、Pandaは米国で詐称サイトをホスティングしているISPに対し、この事実を連絡済みだという。同氏はこのISPの名前を明かさなかったが、サイトは既に閉鎖された可能性があるという。また、PandaはFBIをはじめとする連邦捜査当局にも報告済みだと、同氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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