ケータイ向け地上デジタルテレビの「ワンセグ」、2006年4月1日にスタート

藤本京子(編集部)2005年09月27日 22時37分

 地上デジタル放送推進協会は9月27日、地上デジタルテレビの携帯電話向け1セグメント部分受信サービスを2006年4月1日より開始すると発表した。同サービスの正式名称は「ワンセグ」となる。

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携帯・移動体向けサービスの呼称を「ワンセグ」とし、ロゴも決まった

 ワンセグは、地上デジタル放送の6MHz帯域を13セグメントに分けて送る日本独自の放送方式によって実現したサービスで、13の真ん中のセグメントひとつだけで映像や音声、データが取得できる。このため、簡易な情報処理や低消費電力が要求される携帯電話端末でのテレビ視聴が可能となる。

 ワンセグの番組は、基本的に12セグメントを使って放送している通常のテレビ受信機向けの番組と同じ内容だ。地上デジタル放送推進協会では、「いつでも何処に居ても、重要なニュースや天気予報、災害情報を入手でき、お気に入りのドラマやバラエティ、スポーツ中継を携帯端末で楽しめる。また、携帯電話の通信機能を使えば、その場でテレビと連動したインタラクティブサービスが受けられる」とし、ワンセグが地上デジタル放送を真のユビキタスメディアに変えるものだとしている。

 4月1日にワンセグを開始する放送局は、日本テレビ放送網、テレビ朝日、東京放送、テレビ東京、フジテレビジョンといった関東圏の放送局をはじめ、中京、近畿地方の主要放送局やNHKの各地放送局などだ。ワンセグの受信端末としては、携帯電話のほか、カーナビゲーションシステムやPC、専用ポータブルテレビなどで、今後多種多様な受信機が登場すると見られる。

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