Googleは米国時間8日、同社がインターネット界の先駆け的存在であるVint Cerfを迎え入れたと発表した。同社は現在、将来のインターネットアプリケーション向けとなるネットワーク基盤の構築を目指しているが、今回の動きもその一環となる。
TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の設計に携わったCerfは、次世代アプリケーション向けのアーキテクチャやシステム、標準の開発でGoogleに力を貸すことになると、同社は説明している。
Google最高経営責任者(CEO)のEric Schmidtは、「Vint Cerfは、技術分野において、われわれの時代を代表する偉大なリーダーだ。テクノロジーに関する彼のビジョンが、われわれの生活の多くの側面を変貌させた業界の誕生につながった」と声明のなかで述べている。
Cerfは、スタンフォード大学の助教授として、DARPA(米国防総省国防高等研究事業局)のプロジェクトに参加していた1973年に、他の研究者とともにTCP/IPを設計した。同氏は長い間UUNET(後に長距離通信会社のMCIが買収)に在籍していたが、CNRI(Corporation for National Research Initiatives)でも8年間働いた経験もある。
Cerfはまた、NASAのJet Propulsion Laboratoryのために、宇宙空間での利用を前提とした一連の新しい通信プロトコルの開発にも取り組んでいる。このプロジェクトは、惑星間でのインターネット通信の実現を目標としている。Googleによると、Cerfはインターネットコミュニティの仕事も継続するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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