インデックスは9月8日、音楽配信事業に参入すると発表した。田辺エージェンシーの子会社であるティーズ音楽出版、幻冬舎、TBSラジオ&コミュニケーションズと合弁会社を設立し、新人アーティストを自社で育成する。
新会社の名称はインデックスキャスティング。資本金は9500万円で、インデックスが57.9%、ティーズ音楽出版が31.6%、幻冬舎が5.3%、TBSラジオ&コミュニケーションズが5.3%を出資する。インデックスによれば、すでに新会社は6月に設立しているが、TBSラジオの出資は9月中にずれ込んだためこの時期の発表になったとのことだ。代表取締役にはインデックス取締役の千田利史氏が就任する。
主力事業は新人アーティストの発掘と楽曲の配信だ。アーティストはインデックスキャスティングに所属し、楽曲の原盤権はインデックスキャスティングが保有する。
楽曲は11月に開始するソーシャルネットワーキングサービス(SNS)上で、携帯電話とPCの両方に配信する。このSNSは招待制ではなく、誰でも参加できるようにする。参加費は無料だが、楽曲のダウンロードは有料となる。SNS上ではアーティストの情報を提供したり、イベントを展開したりしていくという。また、ポッドキャストによる配信も検討している。
SNSサービスの名称は未定だが、目標会員数はサービス開始から1年で15万人、2年で40万人となっている。
インデックスによると、音楽配信サービスへの新規参入が増えてきた2005年初頭から今回の新会社設立を検討していたという。インデックスはこれまで携帯電話向けに着メロや着うたを配信するサービスは手がけていたが、PCも含めた音楽配信サービスは今回が初めてとなる。
音楽配信のほか、アーティストのライブ・イベント事業や自社サイト上などでの広告事業、アーティストのグッズやチケットの販売も手がけ、収益の拡大を図る考えだ。
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