トレンドマイクロは9月8日、セキュリティソフト「ウイルスバスター2006インターネットセキュリティ」を11月2日から発売すると発表した。1年間で600万ユーザーへの販売を目指す。
ウイルスバスター2006の価格はパッケージ版が1ユーザー8925円。ダウンロード版が5250円。既存のウイルスバスターのユーザー向けに、アップグレード・プログラムを無料で10月20日から公開する。
大三川彰彦・執行役員日本代表 |
山崎裕二・製品開発本部製品企画担当部長は「PCユーザーはウイルスと並んで、フィッシングやスパイウェア、偽装サイトにも脅威を感じている」と説明し、ウイルスバスター2006は「これらの脅威を一括して防御することを目指して開発された」(山崎氏)という。
ウイルスバスター2006はウイルス対策機能として「強制アップデート」を追加している。強制アップデートは、ウイルスバスター起動直後に、トレンドマイクロからウイルス警告が出ていないか確認し、感染力の強いウイルスの警告が出ている場合に、自動的にパターンファイルの更新を実行する。強制アップデートをしている時は、接続をアップデートサーバに限定して、他のアプリケーションのネットワーク接続をブロックする。
フィッシング対策では、フィッシングメールや迷惑・有害メールを自動的に判定する。フィッシングメールと判定されたメールの件名に[Phising]の文字が挿入され、迷惑・有害メールであれば件名に[MEIWAKU]の文字が挿入される。
また偽装サイト対策として、ブラウザに「フィッシング詐欺対策ツールバー」を追加して、接続しているウェブサイトのURLが正しいものかどうかなどの情報を表示する(対応ブラウザはInternet Explorer 5.5 SP2以上)。フィッシング詐欺対策ツールバーを使えば、インターネットのアドレス帳であるhosts fileが不正プログラムに書き換えられても、不正なサイトへの誘導を防止できる。
ウイルスバスター2006は、これまでのウイルスバスターに全くなかった「自動復旧」機能を新たに搭載した。これは4月に起きたパターンファイル問題を受けたもの(関連記事)。パターンファイルを最新版に更新した後でPCに障害が発生した場合に、パターンファイルを更新する前の状態に戻すことができる。
自動復旧機能について、大三川彰彦・執行役員日本代表は「4月に問題が起きてから、パターンファイルの配布は障害が起きないようにチェックする体制を作っており、パターンファイルの更新で同じような問題は起きない。だが、もしPCに障害が発生した場合に備えた」と説明している。
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