Appleが、Mac miniの30日間お試しキャンペーンを開始から12時間も経たないうちに中止してしまった。
「Mac mini Test Drive」というこのキャンペーンは、30日以内の返品には全額返金を保証するというもので、Appleのオンラインストア限定で行われていた。だが、米国時間8月31日に開始されたこのキャンペーンの告知は、英国時間9月1日午前にはすでにAppleのサイトから消えていた。
Apple関係者は、2カ月間開催する予定だったキャンペーンをわずか1日で中止した理由についてコメントしていない。
このキャンペーンが即座に撤回されたことから、ネット上ではブロガーの間やMacコミュニティで多数の憶測が飛び交っている。あるAppleファンは、「軽い気持ちで始めたプロモーションであるわけはない。Steve自身が承認したはずだ。しかし、予想外の反響だったのだろうか。予想を超えた申し込みがあったのだろうか。何しろ、返品されたマシンは最終的に(別の)チャネルで再販する必要がある」と推測している。
ブロガーのなかには、Mac miniが予想より早く売り切れてしまったのではと指摘する声もある。
技術アナリストのRoger Kayによると、このキャンペーンはMac miniの売れ行きにAppleが十分満足していない可能性を示すものだという。
「売上の伸びが失速しているとの懸念から、勢いを盛り返すために今回のようなキャンペーンが用意されたのだと思う」(Kay)
同社は、Mac miniを、1月に定価499ドルで発売した。キーボードやマウス、モニタが付属しない同製品は発表当時、高額商品だけを重視してきた同社による大衆向けデスクトップコンピュータ分野への本格進出として大歓迎された。
Mac miniの発売について、iPodの大成功を梃子にMacintoshの普及を進めるための巧妙なやり方だとする意見は多い。そして、このやり方はある程度の成果を収めているようだ。Kayによると、デスクトップコンピュータ市場におけるAppleのシェアは、第2四半期に世界全体で2.1%に達し、1年前に比べてほぼ倍増したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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