米オクラホマの元州議会議員、名誉毀損でウェブ投稿者を提訴

Anne Broache (CNET News.com)2005年08月23日 19時49分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 米オクラホマ州の検察は間もなく、自ら運営するウェブフォーラム上で元州議会議員の名誉を毀損したとされる元市長選候補者に対する刑事告訴を認めるべきか否かの検討に入る。

 オクラホマ州マカレスター警察のDarrell Miller警部によると、元州上院議員で既決重罪犯のGene Stipeは、米国時間8月16日に警察に提出した被害届の中で、Harold Kingが自ら運営するウェブフォーラムMcAlester Watercooler上にStipeと彼の家族についての誤った情報を掲載したと主張しているという。同サイトに掲載されていた情報の詳しい内容については明らかにされていない。

 Millerによると、警察は18日にStipeの供述調書を地方検事のChristopher Wilsonに送ったという。Wilsonの代理人は、警察から調書を受け取った事実を認めたが、Wilsonには週末までその調書に目を通す暇はないだろう、と語った。

 オクラホマ州は、名誉毀損法が規定されている数少ない州の1つだ。過去50年の間、名誉毀損法は言論の自由を保障する合衆国憲法修正第一条に違反すると広く考えられてきた。また、名誉毀損法は、New York TimesとSullivanの間で争われた訴訟で米最高裁が述べた意見の内容にも反することから、大半の州は廃止したり、無効とみなしてきた。

 そこで、大半の州では、名誉毀損事件を民事事件として扱い、名誉毀損によって生じた損害といった様々な要因を検討したうえで、損害賠償請求額等を決めている。オクラホマ州法の下では、名誉毀損で訴えられた者には最高1年間の懲役刑か1000ドル以下の罰金、あるいはその両方が科され、さらに民事訴訟を起こされる可能性もある。

 Media Law Resource Centerが2003年に実施した調査によると、職業上の目的を達成するために運営されるウェブサイトに対する名誉毀損訴訟は今まで一度も提起されたことがないという。同年に名誉毀損を理由に提起された8件の訴訟(これは全刑事訴訟のおよそ1割に当たる)は、いずれも職業上の目的を達成するためにウェブ上に書かれた内容を対象にしたものではなかった。個人に運営されるメディアがウェブ上に掲載した内容に関するものだった。ごく最近提起された3件の名誉毀損訴訟はいずれもウェブ上の書き込みに関するものだった。その3件を含むウェブ上の書き込みに関する訴訟の半数は、訴えが却下されている。最近行なわれたある訴訟では、ユタ州の名誉毀損法に対する違憲判決が下された。

 McAlester Watercoolerは、オクラホマシティ南東部に位置する人口わずか1万8000人の小さな地域の住民が、同地域で現在起こっている出来事について意見を述べ合う場とされてきた。また同サイトは、市議会の議題に関する詳細な情報を提供したり、他のローカルサイトのポータルサイトとしての役割も果たしていた。「半ば引退した」コンピュータコンサルタントを自称するKing(56歳)は、5月の市長選で落選後、自身のサーバ上で同サイトを立ち上げ、現在の登録ユーザー数はおよそ200人を数える。

 Kingは22日に行った電話インタビューの中で、未だ当局から連絡はないと語った。「Gene Stipeとは今まで個人的に会話したことは一度もない。よって、(サイトの内容は)個人的恨みによるものではない」(King)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加