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ひょうたんからコマ--表面に書き込み可能な防水コーティング技術登場

Michael Kanellos(CNET News.com)2005年08月12日 10時38分
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 Ecology Coatingsの創業者であるSally Ramseyは、自社のコーティング剤が紫外線の下でどれほど急速に乾燥するかを化学薬品会社の人間に見せるために、自らの研究室でデモ用の支度を慌てて整えていた。

 Ramseyは、あたりが汚れるのを避けるため、紙を1枚用意して、コーティング剤を吹きかけるモノの下にそれを敷いておいた。

 コーティング剤の塗布を済ませたRamseyは、その紙を紫外線にさらして乾燥させた。そうしておけば簡単に捨てられると思ったからだ。そして、ふと、ナノ粒子で強化したコーティング剤を吹き付けたこの紙に、鉛筆やインクで何か書けるかを調べてみることにした。

 「紙一面に書くことができたので、一瞬、かなりがっかりした」が、その後すぐに「ピンときた」とRamseyは言う。

 結果的に、このコーティング剤を、間に合わせの機材と組み合わせて使うことで、紙に防水加工を施せることがわかった。この紙は滑りやすくなったり、けば立つこともなく、性質も元のままだった。最初にできた紙は、6月6日から水に浸したままである。しかし、溶けたりせず、Ramseyが書いたものもそのまま残っている。Ramseyは、紙を水中から取り出し、書き加え、再び水中に戻すことも1度行っている。

 この防水加工のプロセスはまだ完成しておらず、工業化学分野における競争も激しいが、しかし、Ecology(本社:オハイオ州アクロン)は、このプロセスを使って風雨にも強い出荷ラベルやタグをつくれるようになり、現在市場に出回っているプラスチックのカバーや防水加工された高価な紙のタグが不要になると考えている。

 しかし、これはまだ始まりにすぎないと、RamseyとEcologyの最高経営責任者(CEO)Rich Strombackは述べる。2人は、このコーティング剤をどのように市場に投入するかについて、大手化学メーカーとの話し合いを既に始めている。2人は、このプロセスを利用して、防水かつ書き込み可能であることが求められる寝袋、スポーツ用具、くつ、バレーボールのネットなどの表面にこのコーティング剤を吹き付けることが可能だと述べている。

 また、このコーティング剤は、建築資材に使われる可能性もある。そうなれば、「Tyvek」のような、水や破裂に強く、建築現場で大量に使用される材料と競合することになるだろう。

 「キャンバス地やニット素材にも吹き付けてみた。シャープペンやペン、鉛筆でも書き込みをしてみた。世の中にはこのコーティング剤を応用できるモノが実にたくさんある」(Ramsey)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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